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2012年12月7日金曜日

非結核性抗酸菌症、日本のサイトでは書かれていない情報


American college of chest physicians  CHEST
http://journal.publications.chestnet.org/mobile/article.aspx?articleid=1082679
こちらの記事から

MAC菌は淡水、海水両方から検出された,
病院の給湯システムからも発見された
CDCのページには、アメリカの水道水の中から発見されている、と書かれています
これらの水のエアゾル化(微粒子)によって吸引されるらしい
そして、タバコの、フィルター、紙など全ての部分からも発見されている
細菌は数十億年も前から地球に住んでいます
つまりどこにでも菌はいる、ということのようです

MACは過敏性肺炎を引き起こすことがあります
患者のバスタブからは、同じ菌が発見されています

ここでお風呂の入り方を紹介したべつの記事を紹介します
MACは塩素に耐性があるので
入浴中は風呂場の窓を開けておく
シャワーヘッドは安い物を探して、新しいものを2ヶ月ごとに交換したほうがいい
プラスチックより、金属の方が菌が少ないという

そして一番気になる、治療結果のレポートです
1957年~1971年に出されたレポートは7つ、それらは同様の結果を示している
56人の患者に、3~57ヶ月薬を投与
使った薬は、PAS、エチオナミド、サイクロセリン、ストレプトマイシン、カナマイシン
バイオマイシン、イソニドアジド、sulfisoxasole
痰から菌が消えなかったのは、17人(30%)
3人は手術、32人は菌が出なくなった、つまり治ったということです

WHOのサイトには、推奨される薬剤は、リファンビシン、エサンブトール、イソニアジド
と書かれています

新しい薬としてマクロライド系、クラリスロマイシン、リファマイシンSなどは良い効果が
出ている、しかしこれらは単体(ひとつだけ)での投与はされるべきではない
と書かれているのは下のサイトです
http://translate.google.com/translate?hl=ja&sl=en&u=http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/8976583&prev=/search%3Fq%3Dnontuberculous%2Bmycobacteria%25E3%2580%2580new%2Bdrug%26nord%3D1%26rlz%3D1C2LENN_enJP530JP531%26biw%3D1366%26bih%3D603

次はMed scapaというサイトから
http://emedicine.medscape.com/article/296961-treatment
海外では、非結核性抗酸菌症の患者は、エイズにかかっている患者が多いようです
エイズは免疫が落ちるので、両方の疾患を持ってる場合の
平均寿命は4ヶ月と書かれています
昔エイズは潜伏期間が5~10年と言われていましたが
最近は2,3年で発症するタイプが広まっているそうです

MACはリンパ管によって局所リンパ節に運ばれます
免疫の低い人では、細菌は、肝臓、脾臓、骨髄、他へ血行性に広がる
(血液に細菌が侵入した状態)
この細菌が増殖した場合を、敗血症といいます
最近歌舞伎役者で有名になったARDS、これの原因がこの敗血症です
非結核性抗酸菌症は悪化するとARDSになることがある

海外なら、最後の手段として、肺移植が選択できます
肺以外に疾患のないことが条件になるようです
この移植の件数が日本では2008年でたったの  25件
                      アメリカ   1505件
                      フランス    215件
                      イギリス    146件
世界では3万8千人が今までに肺の移植をうけています
日本では、トータルが240人(H24,1月現在)
日本では移植の可能性はなさそうです

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