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2014年9月7日日曜日

非結核性抗酸菌症に「リネゾリド」は使えるか

リネゾリドはこんな薬
http://www.interq.or.jp/ox/dwm/se/se62/se6249002.html
菌を殺す抗菌薬です。日本でも使えますね。
日本での商品名は「ザイボックス」です。

アメリカでの試験の結果はこの先生が日本語で書いています
http://pulmonary.exblog.jp/20493776/
人数的には、他の抗生物質と同じような人数が改善した、という結果のようです。

もう日本語の記事があるなら、書かなくていいかな、と思ってしまいますが。
こちらにはリネゾリドはマイコバクテリアに効くと書かれています。
http://merckmanual.jp/mmpej/sec14/ch170/ch170g.html
ほかの抗生物質に耐性がある場合でも有効なことがある、とも書かれています。
リネゾリドはオキサゾリジノン系の抗生物質ですが、
菌を殺す方法がマクロライド系(クラリスロマイシン)などと似ているので、
同じグループに分類されることもある、と言います。
同じ作用の仕方をする、ということは、マクロライド系に耐性のある人は、
ある程度はリネゾリドにも耐性をもつことも考えられます。

海外では抗生物質に耐性のある結核の最後の切り札的治療に使われていますが、
値段がとても高く、1錠600mgが65ドル(6500円)だった、
それで治療を断念することも多かったという。
2年間の治療で4万9千ドル(490万円)を越えることもあった。
これのジェネリックがでて、1錠8ドル(800円)で手に入るようになった。
これは南アフリカでジェネリックが承認され、これでたくさんの人を救える、
というニュースに書かれていました。
日本にはジェネリックは認可されていないようです。
おまけに日本の価格は1錠1万3千円のようです、注射もありますね。

理論的には有効な薬のようですが、
現実的にはちょっと無理かな、と思います。

副作用はクラリスロマイシンと同じで、2週間以上の服用で白血球減少症、
血小板減少、貧血などが3%ほどの患者でおこる。
長期間の使用で、末梢神経障害のおこることがある。

こちらのサイトでは、MACへの治療ではなく、そのほかの菌にリネゾリドを使った
結果が書かれています。
どれも有効な結果だったようです。
http://translate.googleusercontent.com/translate_c?depth=1&hl=ja&prev=/search%3Fq%3DNon-tuberculous%2Bmycobacteriosis%25E3%2580%2580treatment%2Boxazolidinone%26safe%3Dactive%26biw%3D1093%26bih%3D514&rurl=translate.google.co.jp&sl=en&u=http://aac.asm.org/content/45/3/764.full&usg=ALkJrhh8MEsVHyC8ywopO0AEIOxV4lR7Nw

2001年でちょっと古いですが、クラリスロマイシンに耐性のある人に
リネゾリドで治療して成功した研究があります。
病気はcheloneaという菌です。
この人はほかにも沢山病気があるようです。
http://translate.google.co.jp/translate?hl=ja&sl=en&u=http://cid.oxfordjournals.org/content/33/8/1433.full.pdf&prev=/search%3Fq%3Dsuccessful%2Btreatment%2Bof%2Bdisseminated%2Bmycobacterium%2Bchelonae%2Binfection%2Bwith%2Blinezolid%26safe%3Dactive%26rlz%3D1C1LENN_enJP530JP531%26espv%3D2%26biw%3D1093%26bih%3D514