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2015年12月28日月曜日

派遣の仕事は法律で禁止

アルバイトを派遣でしています。
すごく働きやすいです。
しかし、本人もしくは家族に500万円の収入がないと、派遣の仕事はできない、
という法律があります。
ここでいう派遣とは、1日の仕事、30日以内の仕事です。
でも500万円も収入があったら、派遣のバイトなんてしないですよね。
この法律はなんのためにあるのでしょう。
この制度について詳しくはこちらに
http://shotworks.jp/sw/contents/news/lecture.html

お金が無い時、空いている日だけ働ける、という仕事があったらいいな、
と誰でも思いますよね。
あした暇だ、バイトでもしようかな、と思ってすぐ働けたらいいじゃないですか。
しかし、学生と60歳以上は問題ないのですが、
普通のおとながこうやって働くには収入の制約があるのです。
お金がないから働きたいのに、どういう趣旨の法律なんでしょう。

実際この法律のおかげで、働ける人は少ないようで、
登録できればお仕事はあるようです。
明日働けませんか?と電話がかかってくることもよくあります。
派遣を頼む企業も、人手が足りなくて困っていることでしょう。

この法律は2012年に施行されたそうです。
世の中の理不尽は、自分が遭遇しないとわからないものですね。
この法律施行時には、たくさんの人が、
「あなたはもう派遣の仕事をしてはいけない、という法律ができました」
って言われて、路頭に迷ったことでしょう。

さらに経済学者も、正社員を増やせ、と言っても増えるものではない、と言い。
この法律施行後、アルバイトが増え続け、労働者の4割になった、ということです。
http://www.newsweekjapan.jp/column/ikeda/2013/10/post-739.php

アルバイトは雇ってしまうと、日本ではなかなか首にできないので、
バイトの面接は、けっこう厳しいことを言われます。
こんな人にはやめてもらいます、みたいなことをよく言われます。
中には性格診断テストのようなものをやらせるところもありました。
内容は「従業員みんながおしゃべりに夢中です、あなたならどうしますか?」
という問いに、1一緒におしゃべりをする、2自分のしごとをする、3やめなさいと叱る
から選びます、私は2に丸をしました。
また「お客様がミルクをこぼしました、あなたはどうしますか?」
という問いでは、1客に雑巾を渡す、2すぐに片付けますと言う、3知らん振りをする
などから選ぶのです。
この程度の常識もない人がいるのだな、と思いました。

また、雇う人は、前職をやめた理由をとても気にします。
なんで止めたんだろう、お店とトラブルでもあったのだろうか、ということを心配します。
変な人を雇ってしまうと大変ですから。
あるお店の店長は「○○店は人手不足なんだよね、最強のおばちゃんがいるから」
と言っていました。
このおばちゃんが新人をやめさせてしまうようでした。
でも、こんな理由で最強のおばちゃんをやめさせることはできません。
しかし面接で厳しいことを言うわりには、人手不足で現場は困窮しています。
「やっぱりここで働くのはやめます」と言うと
急にやさしいことを言われました。

2015年12月26日土曜日

仕事中の交通事故で労災を使う

仕事で配達中に交通事故にあった場合、
労災を使うのでしょうか?
ほとんどの場合は労災を使って保険金を申請するようです。
しかし、労災申請の書類の多さにうんざりしてしまいます。
どうせ相手が100%悪い事故なので、
こちらとしては、1円も支払うことはないのだから、労災を使わなくてもいいのです。

私は、この書類の山を処理するのが嫌なので、
労災はやめよう、と思っていました。
弁護士の先生も「嫌なら使わなくていいよ」と言ってくれました。
しかし、相手の保険会社さんが、是非労災で、と言い、
書類を書くのを手伝ってくれるとまで言うので、
だったらやってもいいかな、と思い、申請してみることにしました。

労災を使うメリットは、怪我が重ければ重いほど大きいのだそうです。

書き方の説明書があるのですが、
事故の状況は誰が書くのだろうか、とか、わからないことだらけです。
保険会社が委託している会社から派遣された行政書士さんが、
書類の作成を手伝ってくれました。
事故証明もこの人がとってきてくれますし、
私は印鑑を押しただけで、書類の作成は全部やってくれるそうです。
行政書士さんにあうのも2回だけでした。
本当に助かりました。

保険会社にすれば、労災なしで、全額負担するなんてことは避けたいでしょうから、
行政書士派遣の費用は問題ないのでしょう。
一番メリットが大きいのは保険会社なのでしょうから。

入院している病院も、交通事故なので、保険会社が入院費用を全部払う、と言うと、
ちゃんとお金を払ってくれる患者だと思うからでしょうか、
お金のかかるサービスをいろいろと紹介してくれます。
「ねまきのレンタルは1日500円」とか
洗濯をしてくれるサービスも有料であるのだそうです。
お金があれば、身内がいなくても入院で困ることはないようです。
普通はこんなサービスを利用する人はいないでしょうけどね。

私が入院した時は、はじめは歩けなかったので、買い物に困りましたが、
その時は同室の方が、親切に買ってきてくれました。
病院によっては、電車の社内販売のように、売店がワゴンで、
「売店で~す」と言いながら病室を回るサービスをしているのですね。
これはいいな、と思いました。

2015年12月24日木曜日

柿の健康効果

毎年秋になると、スーパーの店頭には柿の山ができて、
1ヶ月くらいは毎日食べられるから、
身近すぎてだれも気にしないけど、柿はスーパーフルーツのようですよ。
アメリカにある柿はペリー提督が持って帰ったものが最初です。
アメリカのスーパーでも売られていますが、それはほとんどが日本の柿だそうです。

柿の栄養、まずは、ビタミンCが豊富。
ビタミンCのアスコルビン酸は免疫を高める物質です。
フルーツなんだからあたりまえですかね。
次はビタミンAが豊富。
柿はその80%がビタミンA、ビタミンCは20%、カルシウム2%、鉄2%。
ビタミンAは目の健康にいい物質です。
高齢者に多い眼の病気「加齢黄斑変性」を防ぐとされている食物カロテノイド、
トウモロコシキサンチンが含まれています。
眼にいい成分としては、ゼアキサンチンが光のフィルターの役目を果たします。
さらにビタミンB群が豊富です。
https://www.organicfacts.net/health-benefits/fruit/persimmons.html

ミネラルは、カリウム、マンガン、銅、鉄、マグネシウム、リン、亜鉛
などが豊富に含まれています。
食物繊維は100gに3.6g含まれています。

また癌を予防すると言われているカテキンを豊富に含んでいます。
ベツリン酸は癌細胞を殺す作用と、血管新生阻害作用(癌が大きくなるのに必要な血管を
作らせない)があります。
柿に含まれるフラボノイドフィセチンは、結腸癌や前立腺がんに効くとして、
研究されている物質です。
さらにカテキンには強力な抗炎症性があり、抗感染薬(抗生物質)として使われてきました。
http://www.stylecraze.com/articles/amazing-benefits-of-persimmon/
柿は昔から、抗出血薬として使われてきたということで、
出血を抑える効果も持っています。

中国では、しゃっくりを抑える薬として、太古から使用されてきました。

柿のしぶ味の成分タンニンは、細胞にウイルスが付着することを防ぐことができ、
ウイルスが感染させる能力を低下させる、という研究がある。
この柿渋タンニンには、強力にノロウイルスを殺す作用があり、
実験では、ノロウイルスの99%を殺菌している。
定番の漂白剤での除菌が40~50%の消毒効果であることを考えれば、
この効果は絶大です。
柿が原料なら安全でもあるので、早くこれで薬を作ってもらいたいですね。
http://www.kasuikyo.jp/text/18-1.html

2015年12月9日水曜日

中小企業が倒産すると社長は悲惨です

アメリカでは連邦破産法により、事業に失敗しても、
身ぐるみ剥がされるようなことはないのですが、
http://dspace.lib.niigata-u.ac.jp/dspace/bitstream/10191/1079/1/18_0074.pdf
日本では自分の会社が倒産すると、
経営者は家も財産も全て取られて、一文無しになって破産するのです。
倒産したら、自分はもとより、家族も破綻、親戚にも迷惑な人生を送ることになります。

アメリカの、連邦破産法は、個人の財産はある程度残されることになっています。
・400万円程度の住居。
・70万円弱の自動車。
・家具や身の回り品(100万円程度)
・生命保険の契約(100万円ほど)
・宝石、芸術品は14万円ほど(ニューヨークは60万円までOK)
・商売道具、20万円ほど(ニューヨークは仕事道具は全て)
ニューヨーク州、カルフォルニア州では、この法律ではなく、
もっと個人が守られる法律が施行されている。
これにより、一応生活できる財産は残されるのです。
そして、会社が潰れても、また新しい生活をスタートさせることができます。
アメリカはうらやましい国ですね。

しかし日本では個人破産もして、信用から家、全て失います。
借りた相手が怪しい所であれば、怖い借金の取立てにあって、
逃げたり隠れたりしなければいけません。
本当に悲惨です。
借りた所が、銀行系や、テレビでCMをしているカード会社などなら、
怖い取立てはありません。

だいたいベンチャー企業というのは、成功率の低い事業なので、
失敗はつきものなのです。
アメリカでは、事業が失敗しても、またトライできますが、
日本では、人生そのものが終わってしまう、というシステムになっています。
ですから、アメリカでは成功する人も多く、
アメリカンドリームは続くのです。

日本で倒産した経営者が再び起業するのは26%だが、
アメリカではその半数が再び経営者になっている。
会社経営で失敗しても、その後も人間らしい生活が送れるので、
またやろう、という気持ちを持つことができるのです。
アメリカは希望が持てる国なのです。

日本で倒産した人のうち、その後仕事につける人は53%しかしない、
まずまともに生活できないのだから、仕事につけるわけがない。
それに対してアメリカでは、破産後88%が新しい仕事で働いている。
新しい人生をスタートさせることができているのです。
日本の政治がどんなに低レベルか、がこれでよくわかります。

日本では最近、借金漬けの中小企業を救うために、このような政策がとられているようです。
http://www.funaiyukio.com/money2/index_1401.asp
中小企業の借金を免除する、というものですが。
借金の取立てがゆるくなったせいで、
ゾンビ会社が潰れることなく、いつまでも存続することになりました。
そして、この免除された分は、税金から支払われることになります。

最近身内の個人事業が破綻したので、その事務処理をしています。
まず銀行と交渉して、従業員の給料を未払いの分も入れて3ヶ月分ずつ払いました。
全ては弁護士先生の言う通りです。
取引先へ書類を出したり、社会保険事務所に行って手続きをしたり、
まあ本当に大変です。
事務機器がリースだったので、そのリースからすごい請求がくるし、
たぶんなにも残らないでしょう。
疲れた。

2015年12月7日月曜日

スポーツ吹き矢ってなんだ

お腹の筋肉を意識して動かしながら息を吐くようにすると、
肺の下の方にある横隔膜を鍛えることができて、
この筋肉が呼吸を助けてくれます。

インナーマッスルを鍛えて、呼吸機能が向上する「スポーツ吹き矢」が
紹介されているサイトです。
http://pastel.website/syujii-sportsfukiya
テレビ番組、主治医が見つかる診療所で紹介されたました。
吹き矢のセットは1万円くらいだそうです。
このサイトには自分で似たようなセットを作る方法が書かれています。

またこちらには簡単にできる呼吸筋を鍛える方法がいくつか書かれています。
http://comedical.blog23.fc2.com/blog-entry-537.html
ビンに水を入れて、ストローを入れ、口をすぼめてゆっくりと息を吐く。
この時、おなかの筋肉(横隔膜)を使います。
これを1回5分、1日2,3回行うそうです。
子どもが小さい時よくやっていました、楽しそうでしたよ。

こちらはカラオケが上達するために、横隔膜を鍛える、というサイトです。
趣旨は違うのですが、鍛える筋肉は同じなので、いいと思います。
http://healthil.jp/10373
犬が暑い時に、ハッハと息をする、あれです。
一回ごとに、お腹の筋肉でおなかを押しながら息を吐き出します。
1回15~60秒、1日2~5回行う。
(と書かれていますが、15秒でもきついてす、はじめは5秒からでいいと思います)

横隔膜は姿勢を保つためにも重要なので、ダイエットのサイトにも、
横隔膜を鍛える方法が書かれています。
http://start-diet.com/%E3%83%89%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%81%AE%E5%8A%B9%E6%9E%9C%E3%81%A8%E3%81%8A%E8%85%B9%E3%82%92%E5%87%B9%E3%81%BE%E3%81%9B%E3%82%8B%E6%96%B9%E6%B3%95/
複式呼吸をドローインというそうです。
ドローインにもいろいろなやり方があるそうで、ここでは7つ紹介されています。
ドローインでは深い呼吸が出来るので、これだけでも効果があるそうです。
やはり意識的にお腹の筋肉を動かすことです。
座ったままできる簡単なドローインがあります。
両手を上に上げて、手のひらを合わせます。
背筋を伸ばした姿勢で、お腹が背中にくっつくようなイメージで息を吐きます。
このまま20秒ほどキープ(20秒はきついです、5秒くらいからはじめましょう)
慣れてきたら回数を増やします。
これをやると、上半身が熱くなります。

腹筋を鍛えるといえば、よくテレビショッピングで見るのが、
電気の刺激で腹筋を鍛えるという商品、楽に鍛えるなんて夢のようです。
最近は有名スポーツ選手のコマーシャルもやっています。
これについての安全性を、消費者庁がファイルに書いています。
http://www.kokusen.go.jp/pdf/n-20020924.pdf
ヨーロッパではリハビリなどに実際に使われてきたそうです。
しかし日本では、トレーニングやダイエットが目的となっていて、個人で使用されています。
そのため、怪我をした、という情報が48件よせられているそうです。
怪我の内容は、水ぶくれ、やけど、かぶれる、あざができる、
などの特に腹部の皮膚障害が多かった。
筋肉に炎症がおきた例もあった。
たった1回の使用で怪我をした人もいた。
ここの調査では4つの商品が対象になった(4つとも輸入品)
(どうして商品名を公表しないのでしょう、これでは消費者を守れませんよね)

これを使用した結果、筋肉には筋肉細胞の破壊がみられた。
筋肉は、増強される時には、筋トレでも筋肉の破壊から再生をするものだという。
しかし電気による刺激による負荷は大きいし、
筋肉再生には個人差があるので、注意して使うように、
と書かれています。

火傷の原因は、パットが均一に皮膚に触れていないことがトラブルに
つながっているようだ。
狭い箇所に刺激が集中することで、そこに沢山電流が流れてやけどをする。
また心疾患のある人は使えない。
ペースメーカーに影響を与えることも知られている。
胸にとりつけることはできません。
アメリカでは、これらの装置は、専門家の指示でリハビリなどに使われるので、
これらの装置にはいろいろな規制もあり、安全が確保されているようです。

そして筋肉への効果はどうなんでしょう。
これらの器具の使用で、筋肉痛がおきていた、これは血液検査などから
筋肉の破壊と炎症がおきていることが確認された。
その後筋肉が再生されると、マッチョになるわけです。
同じような負荷がかかる実験をしたところ、
電気の方が、筋トレより、より多くの負荷がかかることがわかった。
はじめは短時間から使うようにしたほうが安全です。
ちょっと問題はありますが、確かに筋トレ効果はあるようです。
のんびりソファーに座っていても筋肉に効果があるということのようです。
使用には十分な注意が必要ですが・・・

関連記事:呼吸と足の筋肉の関係
(呼吸に必要なのは、胸の筋肉だけではありません)
http://unyunenemama.blogspot.jp/2015/02/blog-post_23.html
関連記事:呼吸運動に関連する筋肉
http://unyunenemama.blogspot.jp/2015/03/blog-post.html

2015年12月5日土曜日

レチノイン酸が肺の組織を再生する 

レチノイン酸はトレチノインとも言われて、
アメリカではしわ、にきびの治療薬としてFDAに認可されていて、
若返り薬として一般的に使用されているものです。
これらは軟膏なので、これとはちょっと違うものです。
レチノイン酸はビタミンA(レチノール)の活性代謝物で、食事で摂取できます。
興味のある方は、下のサイトをお読みください
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC2695612/

と丸投げしたのも、実はこのサイトは難しくてよくわからないのです。
概要がなんとなくわかっただけでは、文章になりません。
まず病理の話がよくわかりません、それでも唯一わかったことは
「肺気腫のネズミを使った実験では、症状が悪化しなかったうえに、
 損傷した肺胞が再生されたことがわかった」という実験の結果です。

オールトランスレチノイン酸は、ビタミンAの類似体です。
これらは肺胞の隔壁形成と分岐形態形成のために必要とされています。
ネズミをムギュっとつかんで、レチノイン酸を毎日おなかに注射してみたようです。
ですから、これが治療薬になるまでの過程は、
先日「治験ってなんだ」で書きました。
http://unyunenemama.blogspot.jp/2015/08/blog-post_10.html
まだ動物実験の段階です。

美容でお馴染みの物質、ということはお肌に良い物質です、
珍しくも、希少でも、特に高価でも、危険でもない物質ということです。
なんかいいものがあるみたいですねえ、なんて変な記事になってしまいました。
ただ、肺の中がコラーゲンとか、お馴染みのもので出来ていたので、
なんとかならないのかな、と思って調べてみました。

そして研究者は、レチノイン酸での治療の後に、エラスチンを投与することは
より細胞の生存率を上げることを見つけた、と言います。
肺気腫になる要因のひとつに、エラスチンの破壊があります。
エラスチンは肺の弾力性や収縮力に必要な物質です。
このエラスチンも美肌成分で検索すると出てきます。
コラーゲンの仲間のようなものです。
これらは40才を過ぎると体内での量が減ってきますので、
見た目のシワもそうなのですが、肺も元気じゃなくなるのですね。

見た目の若い人は長生きをする、とよくききます。
見た目が若いというのは、肌がぴちぴちしている、ということもあるでしょう。
内臓に栄養を行き渡らせて、それでもあまると、皮膚にくるのでしょうから、
皮膚が健康なら、内臓も健康なはずです。
最近は「個人の感想です」と書けば、テレビでさえ何を言ってもいいようです。
そのうち「なんかこれ飲んだら、肺が元気になったみたいで・・・」
なんてCMが流れるかもしれませんね(笑)

現在、肺気腫などの肺疾患では、治療法は多くはありません。
かといって、エラスチンなどのサプリは市販されていますが、
それが即、肺を修復するかはわかりません。
ネズミの実験では大量に投与してみますから。
まだ、サイエンスの世界での成果なので、医療まで降りてくるのを待ちましょう。
その前に儲かると思った誰かが飛びついてくるかな。
研究がすすみますように。

2015年12月3日木曜日

結婚しない、子どもがいないと大変なことに

大変なことになります。
それは年をとった時に大変になるのではありません。
個人情報保護法によって、生命保険や傷害保険などの問い合わせは、
本人の親と配偶者、子どもにしかできません。
実の兄弟でさえできないのです。
さらに兄弟が結婚して名前が変わっていたら、事務上はほぼ他人です。
つまり、結婚してないと、保険の内容確認をできる人が本人以外にいない、
という事態になるのです。

問い合わせでさえできないのですから、
保険の手続きは、実の兄弟でもできません。
なぜ兄弟がダメなんでしょう、誰が決めたのでしょうか、不思議です。

子どもが未成年であれば、保険金の請求は子どもではできません。
親一人、子一人の家庭は大変です。
保険の受け取り人を子どもにしておいても、それだけでは受け取れません。
保険会社に聞いたら
「お子様お一人になりましたら、行政の福祉によって保護されますので、大丈夫です」
と答えました。
うちの保険を使わなくても大丈夫、ということでしょうか。

だから、親を亡くした後、結婚していない人には、
保険の手続きができる人がいません。
被保険者が保険金を受け取りたいのなら、自分で請求するしかないのです。
本人が集中治療室にいて連絡できない場合、
当然、保険金の手続きができません。
両親、配偶者、成人の子どもがいなかったら、誰も手続きができません。
しかし、他人でも手続きができる人がいます。
それは弁護士。
これも本人の委任が必要になりますから、意識がなかったらできません。
日頃から弁護士に依頼しておくことなんて金銭的にはできませんけどね。
(自動車保険に弁護士特約をつけておけば、事故の弁護士費用が保険から出ます)

集中治療室は本来は身内しか入室できないのですが、
弁護士さんは、事前に連絡して病院のOKがとれれば入室できる、という病院もあります。
保険がおりなくて治療費が払えないと困るからでしょう。
病院でいう身内とは、兄弟親戚のほとんどです。

弁護士を頼んだら、
交通事故を起こした相手の保険会社との交渉を依頼して20万円でした。
(これは確定した金額ではありません、とりあえずの金額です)
ここに消費税8%が1万6千円です。

私が話をした保険の担当者も「兄弟は保険の手続きができないんですよ」
と言い「結婚してない人は大変ですよ」と言いました。
病院では、治療費を払ってもらわないと困るので、
お金を払ってくれる人なら、他人でも保証人になれます。
しかし診断書に関しては、実の兄弟でも申請ができません。

最近の個人情報の管理は本当にうるさいです。
学校でも「お子さんの写真を広報誌に載せてもいいか」
という同意を確認するお手紙がきて、署名捺印です。
(子どもの写真がネットで悪用される事件もおこっています。
 それなのに、自分の子どもの写真をブログに載せているお母さんいますよね)

2015年12月1日火曜日

事故にあってわかった自動車保険は通販がいい

うちの車は車屋さんが代理店になっている自動車保険に入っているのですが、
いざ事故にあったら、対応が悪すぎ。
テレビでCMしてる通販型にすればよかった。
自動車保険は絶対365日24時間対応してくれなきゃだめです。
これは自動車保険の最低条件です。
うちの保険の担当者は事故当日休暇をとっていて不在。
代わりの社員はたぶん自分の利益にならないからでしょう、やる気がないようです。
さらに「明日は定休日です」だと~。
事故当日が定休日だったら、なにひとつわからないで、路頭に迷うとろこでした。

こっちは身内の事故で、気が動転しているのに、
保険代理店がこんな対応では本当に困ってしまいます。
CMみたいに「おまかせください」とか「ご安心を」とか、
そういう言葉を言ってもらいたかったです。

さらに、事故対応経験豊富なスタッフが対応してくれる、というようなCMが
ありましたが(どこだったかな)
私も今回、こういう保険会社だったらこんなに大変な思いはしなかったのに、
と心の底から思いました。

車がレッカー会社に保管されていて出せないのです。
ちゃんとした保険会社だったら、保険会社ですぐに対応してくれたのでしょう。

結局レッカー代は、相手の保険会社が支払うということになりましたが、
そこまで話が進むまで、私が自分であちこちに電話をしてやっと解決したのです。
それも病院の廊下で、電話をかけたりかかってきたり、という悲惨さです。
レッカー会社は、はじめ、レッカー代金全額払わないと、
車は出せません、と言います、それも数万円。
その後、相手の保険会社と連絡が付けば、出せる、と言いはじめたので、
今度は保険会社へ電話をして・・・・・

CMでいうように、事故の初期対応はものすごく大事だと感じました。
通販型ならきっとすぐにてきぱきと対応するのでしょう。
そうじゃなければ顧客満足度NO1なんてCMで言えないはずです。
うちは良くない個人の代理店で契約してたのでひどい目にあいました。
代理店さんも人間ですから、休暇もとれば、定休日もあります。
ですから、会社組織でいつでも万全の対応ができるところと契約したほうが良かったです。
個人なら、事故の時の対応を聞いておいたほうがいいです。
私のような事にならない所で契約してください。

今回の事故は、相手が100%悪いので、相手の保険で全部保障してもらえます。
相手の保険会社の対応は神対応でした。
相手の担当者は「明日そちらにお伺いしますので、お話できますか?
どこでもかまいません、こちらからお伺いしますので」と言います。
この担当者は代理店ではなく、保険会社の社員さんです。
相手の車がレンタカーだったのです。

ですから、自動車保険にはいるなら、
CMで「事故対応のプロ」などと言っているような保険会社の保険に入りましょう。
できれば、弁護士特約をつけておくことをお勧めします。
私は弁護士費用、とりあえず20万円払いました。
全部で何十万になるかはわかりませんから、弁護士特約がついていたら・・・
と思います。
弁護士費用は相手の保険会社に請求はできません。

今までなんとなく見ていたCMが、何を言いたかったのか、
よーくわかりました。
自分が大変なめにあってからわかるのでは、遅いのですけどね。

2015年11月29日日曜日

肺は再生するか 

臓器の再生は幹細胞研究(ips細胞なども)、組織工学研究などによって
研究が進んできています、これらを再生医療といいます。
しかし、臓器の中でも、肺の研究は遅れています。
その理由は、肺の構造が複雑であることや、
どうやって壊れた組織を治しているのか、などがわかっていないためです。
http://www.jpn-geriat-soc.or.jp/publications/other/pdf/update_10_11.pdf

COPDなどの肺疾患は治療で治らないものが多く、
治らない理由として、肺の細胞が増殖しにくいからです。
増殖しにくい、といっても、肺の内部は外からの刺激から守るために、
新しい細胞によって、つねに修復されています。

また疾患によっては、肺が壊れる早さが、
再生能力を大きく上回っていることも治らない原因になります。
まずは、肺の組織の破壊を遅くする、ということが治療の前に必要になります。
COPDでは、これが禁煙になります。

そのほか、拒食症などの栄養障害でも、肺の組織は壊れますが、
栄養状態を改善することで、肺の組織が修復されることは知られています。

肺は生まれた時はまだ完成していないので。思春期まで成長が続きます。
ですから、子どもの肺は、手術で一部を切り取っても、
また成長して肺は再生されます。
これが何歳までの現象なのかはわかっていません。
犬なども再生されますが、これにはストレッチなどの機械的刺激が
成長シグナルになっていると考えられています。

ある肺移植では、おとなの年齢の肺が、
再成長したという例がありました。
38才の母親の肺を、10才の子どもに移植した時に、この肺は成長したのです。
これは、大人の年齢の肺であっても、
ある条件下では、再成長するということです。

と、ここまでは日本語の医療系サイトから、ここからは英語のサイトからです、
言ってることがぜんぜん違います。日本はまだ石器時代です。

海外では、幹細胞での再生医療は現代の医療の最も有望な分野です。
将来的には、臓器を作って、病気の臓器と交換する、という未来がくるでしょう。
そこまでいかなくても、治療法のない病気に苦しむ人々の
生活の質を向上させることが期待できます。
すでに世界で数千人の患者がそれを実証しています。
http://rehealth.com/regenerative-medicine-and-chronic-obstructive-pulmonary-disease/

幹細胞を肺疾患に使った研究は沢山あります。
肺繊維症のねずみに幹細胞を使った実験では、
病気の進行を抑制し、肺繊維症を減少させることが出来ました。
他の肺の病気でも、炎症を抑え、死亡率を減少させています。

ダヴィンチバイオサイエンス社は、すでに商業ベースにもってきていますね。
COPDの治療は臨床試験が始まっています。
韓国でも急性心筋梗塞にこのような治療を承認しています。
体内に新しい血管を作り上げるのだそうです。
幹細胞は細胞の増殖因子を放出します、これにより壊れた細胞が再生するのです。
COPDであれば、肺の繊維化を低減し、悪化を防ぐことができるのです。
今まで(日本では今でも)COPDの症状の進行を遅らせる治療法はありませんでした。

ここでひとつ心配なことは、日本ではips細胞を国をあげて応援していますよね。
海外では幹細胞という治療は夢でもSF(サイエンス・フィクション)でもなく、
もうすぐ近くの病院にやってくる新しい治療法です。
すでにこの治療をうけている人がいて、成果を出している、
ということはNHKでも触れることすらありません。
この研究はすごくすすんでいて、臓器を作ってしまおう、という話にもなっています。
将来の臓器移植は、人口の臓器で、ということで、
沢山の人が救われるかもしれません。
そうなれば、ほとんどの病気が怖くなくなりますね。

ips細胞は海外の治療に追いつくことができるのでしょうか。
たぶんできないでしょう。
ips細胞の治療実績はまだありませんし、今のところ実用化できそうな疾患は
目の病気ひとつだけです。
日本はips細胞に固執するあまり、海外で実績のある幹細胞を承認することを拒むのでは、
ということを心配します。
(実際に日本メーカーの抗生物質に固執するあまり、世界標準治療薬の承認を拒否して
 います)
日本の意地なんてどうでもいいんですけど。
ips細胞もどうでもいいです。
アメリカや韓国のように、外国で実績のある治療法をいち早く国民に届ける、
という、国が本来やらねばならない仕事をちゃんとやってください。
と切に願います。

関連記事:新しい抗生物質「ペダキリン」全世界で結核耐性菌治療に
(さきほど書いた、日本が承認をしていない世界標準治療薬です、非結核性抗酸菌症に有効)
http://unyunenemama.blogspot.jp/2014/03/sirturo.html
関連記事:日本の製薬会社が作った新しい抗生物質「デラマニド」
http://unyunenemama.blogspot.jp/2014/01/blog-post_3777.html

2015年11月27日金曜日

大病院の患者を減らす

大きな病院はどこも完全紹介制なのかと思ったら、
患者の6割は医師の紹介がない患者なのだそうです。
http://biz-journal.jp/2015/11/post_12495.html
私の知り合いにもいました、風邪ですぐ大学病院に行くふとどきものが。

そこで、厚労省は、大病院に患者が集まらないように、
大病院の初診料を1万円にすることを検討しているそうです。

私個人としては、まずは地域の診療所で診てもらう、という事を、
厚生労働省には徹底してほしいです。
そういう啓蒙をする努力を厚労省がしていないから、
すぐ大きい病院へ行く、という人が絶えないのです。
大きい病院は、難しい病気を診てもらう所だ、ということを世間の常識にして欲しいです。

私が以前通っていた大きい病院は、紹介状がないと診察しませんでしたが、
それでも、待ち時間はかなり長かったようです。
そこへ紹介状のない、予約のない患者が入ったら
待ち時間は大変なことになるでしょう。
この病院は要予約ということになっているのですが、
紹介状があれば、予約がなくても診てはくれます。
その代わり、朝に来た患者の診察が午後4時だったりします。

完全予約だけの病院なら、短時間で診てもらえるとも限りません。
予約診療をしている大病院の待ち時間は
15分未満・・・25%
15~30分未満・・・・24%
30~60分未満・・・・20%
60~90分未満・・・・10%
2~3時間未満・・・・4.4%
3時間以上・・・・・・・1.9%
そして、この診療状態に満足している患者は6割しかいない。

さらに、入院時の食事代(自己負担260円)を大幅に引き上げるという。
消費税増税は社会保障に使う、というお約束で消費税を8%にしたようだが、
そのほとんどは今までの赤字に消えて、
実際に医療などに使えるのは、たったの1割なのだそうです。
http://www.sankei.com/economy/news/140401/ecn1404010068-n1.html
ですから、駄菓子代として子どもも払っている消費税ですが、
私たちが恩恵をうけることはないようです。

そして、大きい病院と言えば、救急車ですが、
救急車を呼んだほうがいいか、迷った時にかける相談ダイヤルがあります。
#7119です。
https://www.c-notes.jp/articles/2
私は東京なので、日本中でやっているのかと思っていましたが、
このダイヤルが使えるのは、東京、北海道、愛知、奈良、大阪だけなのだそうです。
それでも、実際にかけた人の感想は、
なかなかつながらないし、結局「病院で診てもらってください」だったそうです。
http://makisakura.exblog.jp/15984147
でも、大きい病院の負担を減らす取り組みは、これからも続けて欲しいですね。

2015年11月24日火曜日

整骨院のゴッドハンド

ちょっと車高の高い車に乗る時に、股関節をひねってしまいました。
整骨院に行くと「小臀筋を痛めていて、治るのに2週間かかる」と言われました。
この小さい筋肉が歩くときの体重を支えているのだそうです。
午前にひねったのですが、
午後3時には痛くて歩けなくなってしまいました。
急いで評判の整骨院へ。
足を引きずるように医院の前に行くと、中から医院の人が出てきてくれました。
「大丈夫ですか?」と言われ
「いえ、大丈夫じゃないので来ました」と言ってしまいました。

初診患者はみんな院長が診察するようです。
どう見ても30代なのに、すごい先生でした。
はじめはうつ伏せでは足が上に上げられなかったのに、
すぐに足が上がるようになりました。
「先生ゴッドハンドですね」と私が言うと
「普通の施術ですよ」と言います。

痛い方の足を地面につけるてちょっと体重をかけるだけで痛かったのに、
家の中ではびっこではありますが、
歩いても痛くないのです。
今回私が痛いところは、炎症が起きているので、
その周囲をゆるめて、動きをよくするのだそうです。
ふくらはぎがカチカチだと言われました。
低周波は奥まで届かないので、ハイなんとか、っていう電気をあてました。

整形外科では筋肉の痛みは治してくれませんから、
今回整骨院にして本当によかったです。
なんの役にもたたないレントゲンを何枚も撮られるところでした。
厚労省は、整骨院に保険を使わせないようにしていますが、
こういう本当にいい整骨院が困らないようにしてほしいものです。

ここの先生はみんな柔道整復師だそうで、
3年も体の勉強をして、国家資格を持っているのだそうです。
さらに安心。

こちらの接骨院ですが
http://www.machiya-cs.com/
このサイトに「短時間で痛みを改善します」と書かれているとおりでした。
東京の方でお近くだったらどうぞ。
ゴッドハンドです。

2015年11月22日日曜日

仏壇の処分、義理の妹トラブル

ネットで「義理の妹」と検索すると、
義理の妹に迷惑をかけられる、という話しかでてきません。
http://www.bbs.bun-chan.net/dna_res.cgi?file=9&res=1723
どこの義理の妹も、迷惑な人種なのだ、ということがわかりました。
もちろん私のところもです。

義理の妹にとっては、うちは実家でした。
彼女の母親がいる時は、まるで自分の家のように振舞っていました。
義理母が亡くなって、やっと義理の妹と会わなくて済むようになったのに、
また最近、この妹プラス姉と、いろいろと話合わなくてはならなくなってしまいました。

住居の事情で、仏壇を処分しなくてはならなくなりました。
かなり大きな仏壇なのです。
義理父がなくなった時の保険金を注込んで買ったそうです。
それも、この義理姉妹が選んだのだそうです。
うちでは、この大きな仏壇の処遇に今までも困っていました。
しかし今回、置く場所がないので、どうしたらいいか相談をしたのです。
欲しい人がいるのなら、早めに言ってください、と言いました。
その答えがこれです、
仏壇の件ですが、父母、であり、祖父母でもあり、みんなのものです。
 現状維持で。が、みんなの考えです。」
明らかに私の家を、みんなの家だと思っているようです。


私は、私の家ですから、処分したくなったら、処分します。
 捨てないで欲しいのなら、お願いするべきでしょう、と言いました。
すると「すいません、よその家でした」とやっとわかったようです。
私もこんなことは言いたくなかったのですが、
私に言いたくない事を言わせる、というのも、この人の嫌なところです。

そして数日後、この妹からメールがきました。
「仏壇の件、業者に緊急手配できました。○日の朝6;30~8:00くらい
 立会いは私(妹)がします。
 よろしくお願いします」
普通の人なら「○日の都合はどうでしょうか」と私の都合を聞いてから
業者を頼むのではないか、と思うのですが、
義理妹は、自分の都合だけで、勝手に運送業者を頼んでから、
私に連絡してきました。

この妹は「困ったことがあったらなんでも相談して、力になるから」
などと言っておきながら、
「病院に行くのなら、看護師にこれを聞いてきてください」
という程度の簡単な用でも「自分で聞いた方がいいと思います」と言います。

この妹は、義理母の生前、よく私の家に来ては、
義理母からあらゆる物をもらっていました。
私が買って置いたお米ですら、持って行きました。

2015年11月20日金曜日

EDWINガレージセールに行ってきました

日暮里駅、と言ってもJRではなく、モノレール、舎人ライナーです。
駅のすぐ前のタワーマンション「ステーションガーデンタワー」で開催していました。
私はたまたま、このビルにある都税事務所に用があったのですが、
いいものを見つけました。
2015年は11月20日、21日、22日の3日間です。
21日、22日は朝10時から、夜8時まで。
子ども服が種類も豊富なようで、ベビーカーのママが多かったです。

ガレージセールは普通のバーゲンやセールよりずっと安いのだと思います。
EDWINといえばジーンズなのですが、
そのほかの衣料品ほぼ全てが揃っていました。
つまりなんでもあります。
ショート丈のコートが4000円、それもEDWINのがです。
シャツが1000円、ほとんどが3000円程度のようです。
ベルトや帽子などの小物もいろいろありました。
チラシには最大80%OFFと書かれています。

この会場のほかに、日暮里のモスバーガーの近くのショップでも
ガレージセールをしています。
ここは普通の小さなお店です。

私は夕方行ったのですが、すごい混雑で、入場制限をしていました。
試着室が10以上あるのですが、数十メートル並んでいました。
レジも100人以上は並んでいたようです、30分くらい並んだかな。
みなさん大きな袋にパンパンに買い物しているので、
カード払いの人が多いようで、
現金払いの人は、ちょっと早くレジが進みました。
あしたはもっと混むでしょうね。

店員さんにきいたら、毎年2回くらいやっているのだそうです。
次回も楽しみですね。

2015年11月18日水曜日

風邪で出されるトランサミン、もうつひとの効果

風邪でのどが痛い状態が3週間も続いています。
しかたなくまた医院へ行きました。
扁桃腺が腫れているわけでもないので、たぶんウイルス性のものだと思うけど、
と言って、風邪薬をひととおり出してくれました。
咽頭炎です。https://nanapi.jp/88195
寝不足などで体力が落ちると長引いたりするそうです。
確かに私は最近寝不足でした。

その中に、のどの痛みに効く薬としてお馴染みの
「トランサミン」がありました。
先生は「これは最近顔のしみに効くというので、そんな処方もされている」と言います。
http://www.shimiwokesu.com/seibun/tranexamic-acid.html
私は「え、そうなんですか、じゃあ全部飲みます」と答えてしまいました。

うちの子が小さい頃風邪をひくと、この薬がよく処方されていました。
この薬には「血を止める作用」もあるそうなので、
そのような既往症のある人は注意が必要ですが、
小さな子にも出すような薬なので、副作用の心配はあまりないのだと思います。
皮膚科で数ヶ月の処方で効果が出るらしいです。

風邪の薬が、美容のために飲まれるなんて、
ちょっと驚きました。
でも、薬は薬です、多少なりとも副作用があるものです。
化粧品でできることなら、化粧品で済ませた方がいいかもしれません。

余談ですが、私はお肌にはゼラチンがいい、と聞いて、
最近毎日紅茶に溶かして飲んでいます。
そのせいでしょうか、お肌プルプルです。
ゼラチンはスーパーのお菓子の材料売り場にあるものなので、
15個入って300円ちょっとです。
1ヶ月700円くらいってことです。
こんなに安くてこんなにぷるぷるです。

関連記事:ゼラチンの健康効果
http://unyunenemama.blogspot.jp/2015/07/blog-post_12.html

2015年11月16日月曜日

肺が病気になる理由 

それは、肺の内部は絶え間なく、細菌、ウイルス、大気汚染物質など、
さまざまな傷害をおこす物質に直接さらされているからです。
肺はこのようにご苦労様な臓器なのです。

人間は1日に2万1600回呼吸をして、2万リットルの空気を呼吸します。
これには、8500個/㎥の細菌と、100㎎のほこりが含まれています。
これに対するため、気道粘膜はそれぞれの異物のサイズにあった防御を用意しています。

気道を守るのは、粘膜繊毛装置です。
気道に付いたほこりなどは、粘液によってとらえられ
繊毛の運動で、ゴミは粘液と共に、食道に飲み込まれます。
分泌作用そのものがゴミの除去をするのですが、分泌液には、
リゾチーム、ラクトフェリンなどの、抗菌物質が含まれています。
去痰剤は、気道の分泌作用を促進したり、痰が粘着しにくくするための薬です。

空気を吸う時には、口の中や咽頭で分泌されたものと、その中にあるゴミなどが
一緒に吸入されてしまうことがあります。
その中に細菌などが入っていて感染の原因になることがあります。
しかし肺には免疫作用と浄化作用という防御システムがあります。
浄化作用は、呼吸の始めの鼻毛から、肺の末端の肺胞まで、
至るところに存在しています
それをかいくぐって感染してくる菌はなかなかのツワモノです。

呼吸システムの末端である肺胞では、酸素と二酸化炭素の交換が行われるために、
粘液での防御ができません。
そこで、肺胞での防御には肺胞マクロファージがあたります。
炎症がおきると、血液中を循環している白血球(特に好中球)が集まってきて、
炎症の原因になっている細菌などを食べてしまいます。
http://www.tm.nagasaki-u.ac.jp/internal/respiratory.htm

免疫力を上げる、ということはこの作業を強くする、ということです。

ところが、どうしたことか、肺の最後の砦(とりで)であるマクロファージなどの
免疫に誤作動が生じて、炎症を広げてしまうことがあります。
抗生物質で細菌を殺しても、炎症が治まらない、ということがあります。
仕事を終えた好中球は死んで、これをマクロファージが掃除するのですが、
この掃除がうまくいかないと、死んだ好中球はゾンビになって、
毒を吐き出すようになります。
この毒(炎症性サトカイン)が炎症を蔓延化させてしまうのです。
このように、このシステムが破綻する原因には、喫煙などがあります。

薬が効かない、という時にはこういうことがおこっていることがあります。
以上、微生物の侵略を許してしまった肺のいいわけでした。

私は非結核性抗酸菌症という病気なのですが、
ある病院のサイトにには「この病気は増加の一途をたどっていて、
呼吸器科の病気としては、現在最も注目されている病気のひとつです」
と書かれていました。
呼吸器科にはたくさんの病気があるのに、最も注目されているそうです。
でしたら、これから研究者も増えて、研究が進むのでしょうか。

関連記事:お茶の入れ方で免疫力アップ
       (マクロファージを活性化させる物質が緑茶から出てくる入れ方です)
http://unyunenemama.blogspot.jp/2015/07/blog-post_4.html

2015年11月14日土曜日

ジェネリックの問題点

そんなの知ってるし、なるべくジェネリックにしてるし。
以前私のブログでも、こんなジェネリックがあって、こんなに安い、
ということを書きました。
医療費の削減のためにはもっとジェネリックを使わなければいけないのだ、
と私は書いてしまいまいした。
だって日本は、健康保険料削減のため、国を挙げてジェネリックを推進しています。

ジェネリックは今までの薬と同じ成分、と聞いていました。
だから同じ薬、それで安いのだから、大丈夫、と信じていました。
そういう話だったはずです。

ところが、成分は同じでも、添加物や配合量などにばらつきがある、というのです。
添加物が違っても、安全が確かめられたものだけが使われている、
と厚生労働省は言います。
http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/dl/jene-qa.pdf
しかし、医師の中には、薬の効果が続く時間が違っていることがある、
という話があるそうです。
それに添加物によるアレルギーが出ることがあるといいます。

またジェネリックは検査項目が少なく、これが不安を招いているようです。
もちろん厚労省は安全です、と言っています。
アメリカでは、日本のように同じ薬、とは言わずに「違う薬」ということで、
理解されています。
さらにアメリカでは、第三者による品質チェックがされているので、安心なのです。
http://www.com-info.org/ima/ima_20120613_tada.html

また、ジャネリックは種類が多く、ひとつの薬にいくつものジェネリックが存在する
薬も珍しくありません。
そしてどれがどうなのか、情報がなく、どれが一番いいのか、
という問いに答えられる人がいないようです。
種類が多いので、薬局は大量の在庫で困っているそうです。

厚労省のサイトにも「ジェネリックにしたら、今までの薬で得られていた効果が
感じられなくなった」という患者の声は、実際に存在する、
と書かれています。
ジェネリックに変更すると、効果が変わる可能性を知って利用する必要があるようです。
これに対して厚労省は、薬を変えたので、気分の問題でしょう、と書いています。
それで、医師からジェネリックをすすめる、ということが少ないようです。
もちろん患者が希望すれば、先生は「いいよ」と言います。
私がジェネリックの紙を先生に見せたら「随分安いんだね」と言ってました。

そして、ジェネリックはなぜ安いのか。
それは、研究開発費がゼロだからです。
新薬には200~1500億円かかるところ、ジェネリックは1億円です。
アメリカではこのようにお金がかからないので、
ジェネリックの価格は、新薬の10~20%です。
日本ではこれが、60%、高すぎます。
開発費が100分の1以下なのに、薬代は60%、儲かりすぎです。
このジェネリックで健康保険を3000億円も節約できる、というのですが、
これは医療費全体のほんの数%にしかならないといいます。

なんだ、だんだんばかばかしくなってきた。

国はジェネリックを推進する方法を、いろいろ考えています。
先生が薬を、薬の名前で処方箋に書くのではなく、
薬の成分で書くようにしました。
これによって、先生ではなく、薬局で、ジェネリックにしやすくしたのです。
ジェネリックに疑問をもつ先生が多かったからのようです。
ジェネリックに批判的なサイトを見ると、書いているのが医師であったりします。

さらに、薬の値段はおかしな構造になっています。
ジェネリックは莫大な利益を産む価格なのに、
新薬の値段は安く設定されているというのです。
これによって、採算の合わない新しい薬が、販売中止になってしまいます。
http://www.com-info.org/ima/ima_20141217_tada.html
これにより、古い薬を高く買わされ、
新しい薬の恩恵がうけられない、という事態になってしまいました。

ジェネリックをもっと安くして、新しい薬の値段をあげる、
これができるような、まともな国に住みたいな。

2015年11月10日火曜日

電子タバコの呼吸器の及ぼす影響

電子タバコは普通のタバコより健康にいい、などと言われていますが、
欧米では電子タバコが肺を害する、という報告があります。
http://www.medicalnewstoday.com/articles/249784.php
こちらには、電子タバコを吸うと、気道抵抗が増加した、
(気道抵抗は気道に炎症が起きた時などに増加し、換気に障害がでる)
と書かれています。

普通のタバコには4000を超える有害物質が含まれていますが、
電子タバコはそれよりはましだと言われています。
禁煙の補助に使われることが多いようです。

しかし、子どもも喜ぶようないろいろな味(フレーバー)があるので、
海外では若年層に愛用者が拡大している。
また、子どもの誤飲も多いようで、
フランスでは吸った子どもが病院に運ばれる、という事件までおきている。
フレーバーは、メンソール、フルーツ(マスカット、オレンジ、バナナなど)
お茶(ジャスミン、フレッシュクリーム、ブランデー、緑茶など)
なんだかおいしそうなものばかり。

日本では普及が遅れているものの、タバコメーカーは売る気まんまんだ。
アメリカでは、ニコチンは含まれていない、とされていた電子タバコから
ニコチンが検出されていたり、なんだか非常に怪しい商品である。
http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10601000-Daijinkanboukouseikagakuka-Kouseikagakuka/0000066481.pdf
こちらの厚労省のファイルには、
電子タバコに含まれる化学物質の成分が表で示されているのですが、
ホルムアルデヒド、アクロレイン、グリオキサールは、
人の健康への悪影響を示している、と書かれています。

私が電子タバコを販売しているお店の人から聞いた話では、
電子タバコには副流煙がないので、周囲の人に健康被害がおこらない、
というのだが、これらの安全性についての研究などはありません。
厚労省もこれから調べることろみたいです。

そもそも肺は吸入される微粒子に対してとても敏感なので、
繰り返し電子タバコを吸うことで、癌になる可能性は十分にある、
と書かれているサイトもあります。
http://www.skepticalraptor.com/skepticalraptorblog.php/dangers-e-cigarette-vapors-updated-research/

禁煙になっている場所でも「電子タバコ禁止」と書かれた場所はないので、
隣に座った人が、電子タバコを吸い始める、ということがあるでしょう。
健康被害が完全に否定されたわけではないので、
隣に座った人が電子タバコを吸いだしたら、私はすぐに席を離れたいと思います。

WHOも、健康に対して利益があるかのような表現や、禁煙に効果がある、
などということは、その効果が科学的に証明されるまで禁止するべきだ、
と言っています。
そして、電子タバコが、普通の葉たばこへの入り口となり、
健康被害を増大させることを懸念しています。
そしてWHOは、
タバコメーカーが、WHOの取り組んでいるタバコ規制を邪魔するために行う、
根拠のない主張をやめさせなければいけない、と言っています。
WHOとタバコメーカーの戦いは、電子タバコという新しい商品の発売によって、
新たなステージに入った、という感じです。

日本ではニコチンを含むものは医薬品になるため、
それらの規制によって、販売が遅れているようです。
しかし欧米のようになるのは時間の問題ですから、
電子タバコによる被害者が増えないことを祈るしかないですね。

2015年11月8日日曜日

健康のために炭

海外では炭のサプリがあります。
デトックスと言って、体内の毒素を排出する、というのが流行っています。
炭がデトックスをする、というので、美容サイトなどによく書かれています。
http://www.winknews.com/2015/10/30/charcoal-for-your-health/

アフリカでは、妊婦が木の燃えカス、つまり炭を食べる習慣がある、
というのをテレビで見たことがあります。
もちろんみんな元気な子どもを産んでいます。
妊婦におこる「つわり」は、お腹の子どもが食べ物の毒に当てられないようにするため、
という説があるようですから、妊婦が炭でデトックスをするというのは理にかなっています。
もともと野菜などの植物は、動物などに食べられないように自衛するために、
何かしらの毒を含んでいますからね。

もともとアフリカで炭を食べていたのは、猿だったようです。
http://melma.com/backnumber_41466_1450529/
ある時、人間のせいで食べ物がなくなった猿たちは、
毒のあるユーカリの葉を食べなくては生きていけなくなりました。
その時、ある猿が炭を食べてみて、これは薬だということで、
猿の間に広まった、と考えられています。
これを人間がまねしたようです。

炭で毒素を排出する医薬品もあります。
経口吸着炭薬「クレメジン」という、腎臓の薬です。
http://karadanote.jp/medicine/detail/%E3%82%AF%E3%83%AC%E3%83%A1%E3%82%B8%E3%83%B3%E3%82%AB%E3%83%97%E3%82%BB%E3%83%AB%EF%BC%92%EF%BC%90%EF%BC%90%EF%BD%8D%EF%BD%87
腎臓では体の毒素の排出をするのですが、
腎臓の機能が低下すると毒素の排出が困難になります。
そこで、この薬に含まれる炭の力によって毒素を排出する、というものです。
しかし1日30カプセル、と沢山飲む必要があります。
また、食べた栄養素や、ほかの薬の成分も排出してしまう可能性があるので、
食間に飲みます。
これは処方薬なので、普通に購入することはできません。
しかし、今までにこの薬による栄養失調や、薬の阻害による問題はおきていないとのこと。

このような薬がある、ということは、やはり炭にはそれなりの力があるという
ことなのでしょうか。

近年、身近なところにある農薬や化学物質から身を守るために、
この炭は注目されているようです。
炭のサプリなども海外通販などで販売されていますが、
デメリットもしっかり考慮していきたいものです。
ダイエットをするにはいいかもしれませんがね。

余談ですが、薬について調べていたら、薬剤師にアドバイスするサイトがあって、
薬剤師の、良い薬の説明の仕方が書かれていました。
https://job.mynavi.jp/conts/2016/tok/yak/column/19.html
「薬に対する関心が高い患者は、
 時に薬効への疑問や服薬に対する不安を抱えているものである。
 このような患者に対する服薬指導で薬剤師は、
 一方的に薬の説明をするだけでなく、服薬に対する不安感などについても
 よく聞き取って、適切なアドバイスを行うようにしたい。」
大丈夫ですよ、という説明をして、患者を安心させましょう、という感じでしょうか。
患者が否定的で、なおかつ薬にやたらと詳しかった時に、
薬剤師がひるんではいけない、ということでした。
確かにそうですよね。

2015年11月5日木曜日

今期インフルエンザ予防接種をうけました。

前の病院の先生は予防接種をうけなさい、とは言いませんでしたが。
今通っている先生は、受けた方がいい、と言い、
予約はいらない、今すぐできる、ということだったので、
思いついてすぐに打つことができました(4000円)

今期の予防接種は、3価から4価になったのは周知のことです。
製薬会社の説明では、腕がはれたり、痛くなったりというのも、
3価より出やすくなっている、と説明された、と先生が言います。
今までの予防接種でも、8割くらいの人にこの程度の副作用はあったようです。

そして、注射を打ってすぐ、打ったところが少し腫れて痛くなりました。
次の日にはそこがかゆくなっただけですみました。

こちらには、インフルエンザワクチン接種後について、が書かれています。
https://medicalnote.jp/contents/150324-000002-NZWKLT
接種後はもんではいけないそうです。
私の接種をした先生も、もみませんでした。

肺炎球菌ワクチンは打ったほうがいいでしょうか、とも聞いてみましたが、
もっと年とってからでいいんじゃない、ということでした。
肺炎球菌ワクチンも、インフルエンザワクチンと同じで、
病気にならないわけではなく、かかった時に重篤にならない、というものだそうです。

9月に咳が出たときは、前の先生は「NTMが悪くなって咳がでたのかもしれない」
と言っていまいしたが、
今の先生が言うには、NTMで咳が出る、ということではないそうです。
NTMで気管支が拡張したり、関連した症状で咳が出る、ということのようです。
また、NTMが悪くなっていたら、咳は止まらないそうです。
幸い私の咳は何度も止まっています。
そして先生は「まあ次どうするかは、また考えましょう」と
薬飲むかどうか考えましょうね、っとニコニコ顔で言われました。
それからこの病気は10人の先生がみんな違うことを言ったりするけど、
どれが正解でどれが間違いかは、わかんないんだよね、だそうです。
困ったものです。

実は1週間くらいのどがすごく痛くて、なかなか治らないので病院に行ったのです。
前回9月だったので、次は11月とも言われていました。
のどが痛い原因は、手足口病のようなウイルスではないか、
ということで、1週間くらいで治ると思う、というこでした。
もし、もっと痛くなるなら、検査しないといけないようです。
のどが痛いくらいのことで診てもらえるなんて、いいなあ、とつくづく思います

2015年11月3日火曜日

アレルギーの人は注意、急性肺炎

最近新しいタイプの肺炎が増えてきていると言います。
その中でも今話題になっているのが「急性肺炎」です。
最近人気アニメ声優の女性が38歳の若さで亡くなりました。
その方がブログで、自分の病気を急性肺炎と書いていました。
うちの子はアニメ声優が大好きなので、これは私の家ではビッグニュースでした。
もともと肺炎とは、沢山の原因で起こる肺の炎症性の病気の総称なのだそうです。
症状が急激に悪くなる肺炎を急性肺炎と呼びます。

急性肺炎の怖いところは、朝のレントゲンになんの異常がなくても、
その夜には急激な悪化で息が苦しくなり、
肺が真っ白になってしまうことがある、というのです。
http://nice-senior.com/doc/6489/
風邪かな、と思ってから1週間で命が危険になるほどだと言います。

急性肺炎では、風邪につきものの、痰のからんだ咳や、鼻水、のどの痛みはありません。
はじめは食欲もあります。
高熱だけが出るが、レントゲンは正常、という時点では肺炎とは診断されません。
しかし悪化すると急に呼吸が苦しくなるなど、危険な状態になります。
血液検査で好酸球が増加していればこの病気の可能性があります。
気管支鏡で診断することもあります。

細菌やウイルスによる肺炎は、そんなに急に悪化することは少ないようです。
急性肺炎の原因は、アレルギーであることが多いといいます。
肺の中でアレルギー反応が起こっていまう、ということのようです。
これを「急性好酸球性肺炎」といい、30~50代の女性に多い病気です。
これは抗生物質で治療することはできません。
ステロイドによる治療をしますが、治療が長期(数年)になることもあります。
中には一生この治療を継続する場合もあります。
http://www.jrs.or.jp/modules/citizen/index.php?content_id=17
禁煙していた人がまた吸いだした、という場合もこの肺炎になる危険があります。

原因になるのは、カビ、薬物、タバコ、寄生虫、化学物質などのほかにも、
料理の煙や、焦げたにおい、ほこり,線香などでもおこることがあります。
アレルギーのある人は、日頃からアレルゲンには気を付けなくてはいけませんね。

この肺炎は薬の副作用としておこることもあります。
抗不整脈薬、抗がん剤、降圧薬、抗リウマチ薬、造影剤、抗てんかん薬など、
さまざまな薬でおこる可能性があります。
服用、注射後、数日から1週間後に、咳、発熱、息切れなどがあった場合は
注意が必要です。
http://www.pmda.go.jp/files/000144436.pdf
このファイルが一番詳しく書かれています。

好酸球性肺炎には、慢性好酸球性肺炎というものがあり、
これは数週間から数ヶ月かけて悪化していきます。
はじめに書いた声優さんはこちらの病気なのか、再発したのかはわかりません。
以前一度入院して、そして今回のこの悲報です。
なかなか治らない、また再発することも多いという難病です。
有名な声優さんだったし、まだ若くかわいい人だったのにと、みんな驚いています。

2015年11月1日日曜日

コンビニ店員は結婚できるか

ちゃんとできます。
コンビニ店員で、結婚している人を何人か知っています。
若い人が多い職場で、フリーターさんも多いので、
「将来が心配だ」という話をしている人も確かにいました、でも、
ちゃんと結婚できますよ、している人がいるんだから。

その人たちに共通していることは、とにかくいい人だということです。
特にイケメンというわけではないのですが、とにかくいい人です。
まじめでもありますね。
嫌な顔をすることもないし、ふと見せる笑顔がいい感じだったりします。
ひとりは、とても明るくて陽気で、はきはきした感じの人でした。

コンビニには、若い女性も多いのだから、
チャンスはあるでしょう。

どんな職業であっても、暗かったり、感じの悪い人が好きだ、という女性はいません。
毎日を明るく生きていれば、きっとチャンスはあると思います。
どうせ俺は、という暗い感じの40代の男性がいましたが、
私のようなおばさんでさえ、この人嫌だな、と思います。
まずはがんばって店長を目指すといいのではないでしょうか。
SVを目指している店長もいますが、目標のある人は生き生きしています。

2015年10月30日金曜日

新しい薬の審査が早くなるかも

「先駆け審査指定制度」というのがニュースになっていました。
この制度で、新しい薬が、早く患者の手に届くようになります。
短縮される期間は、1年のところが半年程度になるということです。
今回対象になったのは6種類の薬です。
https://www.mixonline.jp/Article/tabid/55/artid/52271/Default.aspx

・シロリムス NPC-12G(結節性硬化症に伴う血管線維腫、ノーベルファーマ)
・NS-065/NCNP-01(デュシェンヌ型筋ジストロフィー(DMD)、日本新薬)
・S-033188(A型またはB型インフルエンザウイルス感染症、塩野義製薬)
・BCX7353(遺伝性血管浮腫(HAE)の患者を対象とした血管性浮腫の発作の管理、
 Integrated Development Associates)
・ASP2215(初回再発または治療抵抗性のFLT3遺伝子変異陽性急性骨髄性白血病、
 アステラス製薬)
・ペムブロリズマブ 遺伝子組換え(治癒切除不能な進行・再発の胃癌、MSD)

この6種類は、申請のあった50種類のなかから選ばれたというのだが、
あとの44種類はどんな薬だったのだろうか、
その中に、デラマニドとかの抗生物質は入っていたのかしら、そこが知りたいな。

しかし、この制度が適応されるのは、
日本の企業が開発した医薬品に限られている。
さらに、治療に対してすごい効果が発揮されることがわかった医薬品に限る、
というのだ。
それに、だいたいこの制度、患者のために作られたんじゃないからね。
日本経済の発展のために作られたらしいよ。
日本の製薬企業が海外の製薬会社に勝てるように、っていうことらしい。

患者にとっては、どこの企業が作ったものでもいいんですけど。
顕著な効果がなくても、少しでも症状が改善する薬なら、いくらあってもいいんですけど。
たった6種類の薬なんだから、そんなにたいしたニュースでもない。
ただ、政府の人気とりのために報道された感が否めない。
はじめはいいニュースだと思っていたのに、
だんだん腹が立ってきた。
アメリカや韓国は、海外で効果が確かめられた薬をどんどん国内で使えるようにしている。
本当に日本っていう国は・・・・

2015年10月28日水曜日

先日の非結核性抗酸菌症講座の内容

先日私のブログで、複十時病院の講座がある、と書きました。
私は大切な用があってこの講座には行かれませんでしたので、
詳しく書いている方のブログを勝手に紹介します。
http://ameblo.jp/sumire-yu-ya/entry-12085545028.html
こちらをお読みください。
私が行ってレポートするよりずっといい感じです。

今日の私は何年かぶりに風邪をひきました。
7月に咳が出て、風邪をひいた、と思ったのは風邪ではありませんでした。
咳喘息だったようです。
(気管支拡張剤が効くのは咳喘息だそうです
 非結核性抗酸菌症の咳には、この薬は効かないそうです)
なぜ風邪ではなかったのかというと、7月には、のどが痛くならなかったのです。
風邪、ウイルスや細菌による感染では、必ずのどに炎症がおきます。
これって病気の基礎なのに、この時私は気が付きませんでした。
咳が出たから風邪だろう、と思ってしまいました。
まあ、この時の咳のせいで、病院変えたり、大変でした。
でも結果オーライです。

7月の咳は、薬ですぐに良くなりましたが、9月の初めには、また咳が出ました。
先生によると、気管支が敏感になっていると、
急に気温が下がったり、気圧の変化(台風)などで咳が出やすくなる、
ということでした。
喘息の子どもがいる人がよく言っていました。
「うちの子は、台風が近づくにつれてどんどん具合が悪くなるんだけど、
 台風が行ってしまうと、けろっと良くなる」と。

しかし、今回は完全に風邪です。
昨日はすごくのどが痛かったからです。
よかった、普通にかぜだ。

2015年10月26日月曜日

朝ヨーグルトを食べると太る

これはダイエットの研究で明らかになったのですが、
太りたい、脂肪を貯めたい私は、これを逆手にとって実践すればいいわけです。
つまり、ヨーグルトは朝食べるべし、ということ。

これが書かれているのは
「シリコンバレー式自分を変える最強の食事」という本です。
この本ができるまでにかかった費用は30万ドル、期間は15年間だという。
筆者はこのダイエットによって、50キロやせた。
つまり私はこのような食べ方をしてはいけない、ということです。
http://diamond.jp/articles/-/78173

朝食に炭水化物(ごはんやパン)を食べると、
エネルギーが急上昇してから、急降下するので、すぐにおなかが減ってしまい、
常になにか食べたい、という気持ちになるらしい。
私は朝食にはパンを欠かかさず食べることにしよう。
朝食べてはいけないのは、バターとココナツオイルを混ぜたコーヒー。
5~6時間も食欲が出ないらしい。
怖ろしい飲み物です。

ヨーグルトと言えば、腸内細菌ですよね。
この腸内細菌は、空腹時には脂肪を燃やす物質(FIAF)を作り出す。
糖やでんぷんが与えられると、FIAFが作られなくなり、
体は脂肪を蓄え始める。
空腹を感じないように、常におせんべいでもちょっと食べると太れる、
ということだね。
つまり、常に腸内細菌に栄養が与えられていれば、太ることができるということだ。
この本の著者はこれを自分で試してみたという。
みごとに5キロも太ったというのだ。

しかし夜のヨーグルトにはまた違った効果がある。
腸内細菌が一番活動する時刻は、夜中の11時から2時ころ。
その時間帯に腸内に菌がたくさんいたほうがいいのだと言う。
ヨーグルトを口に入れてから腸に届くまでには3時間ほどかかるので、
夕飯時にヨーグルトを食べるのは、ナイスタイミングでもある。

さらに、ヨーグルトにはたんぱく質、ミネラル、カルシウムも含まれているし、
脂肪分もあるので、夜にカロリーを摂ることによって、
脂肪の蓄積の効果も期待できる。

ダイエットには、炭水化物を夜食べるといいのだそうだ。
ということは、太りたい私は、ご飯を夜ではなく、朝と昼に沢山食べるのがいいのです。
そういえば、私が子供の頃、夜はご飯をたくさん食べたが、
朝はパン1枚。私の母は、昼は面倒だといって、適当に食べさせていた。
絶対に太れない食事をしていたのでした。

夜の炭水化物は、安眠の物質、セロトニンの原料でもある。
さらに、炭水化物による血糖の上昇は、眠っている間の脳のコントロールを
よくしてくれるので、睡眠の質をあげることができる。
というわけで、夜のごはんもしっかり食べましょう。

私の個人的感想としては、太っている人って、
太りそうなものを食べているように思います。
スーパーのレジで、太っている人の買い物カゴの中を見て、そう思います。
また、牛乳にはコップ1杯(200ml)に8g程度の脂肪が含まれています。
お茶の1杯を牛乳にする、という手もあります。

2015年10月23日金曜日

受験生チャレンジ支援貸付制度 利用しました

東京都が塾の費用を支援してくれる制度です。
http://blog.livedoor.jp/mizuhoplum/archives/4272282.html
利用できました。うち貧乏だから。

一番大変だったのが、連帯保証人です。
貸付制度という名前なのですが、入学すれば、返済は免除されます。
しかし保証人が必要なのです。
返済することは絶対にない、という制度だ、と説明して、
親戚のおじさんには「いいよ」という返事をいただきました。
しかし、いざ書類が送られてくると、その書類には
返済方法や回数などが、こと細かに書かれています。
どう見ても普通の借金の保証人になったようにしか見えません。
それも20万円です。
この書類を見た親戚が、不安になってしまって、
「うちでは私返済できないよ、本当に大丈夫なの?」と言われてしまいました。

返済が免除になるのは、進学後なので、そのような書類はありません。
おじさんから役所に電話してもらって、話をきいてもらいました。
それで、なんとか納得。よかった~

この支援制度はとてもいい制度ですが、
保証人は、友人や知人くらいでは頼めるわけもないし、
親戚でさえ、いい顔をするわけがありません。
子どものため、と思って、頭を下げる屈辱に耐える人もいるでしょう。
貧乏な人は社会的に孤立している場合が多いので、
保証人のハードルを越えられない人は多いのではいか、と推察します。
かわいそうな人にさらに追い討ちをかける厳しい社会です。
返さなくていいのに、なんで保証人が必要なんでしょう。

私は保証人になってくれた親戚には、ちゃんとお礼をしました。
世の中には、保証人代行という職業もあるようですが、
これは高いです。
あるサイトでは、奨学金の保証人費用が7万円だそうです。
奨学金は総額200万円以上になるから、しょうがないのかな。
お金が無いから借りるのに、ひどい話です。
(学生イコール日本の未来だ、ということがわかっていない政治です。
 こんな国に未来はあるのでしょうか、もっと学生に税金を使って欲しいです)

チャレンジ支援で、保証人が代行でもいいかは、聞きませんでしたが、
たぶん大丈夫だと思います。
保証人と私は親戚ですが、名前は違います。
この保証人さんとはどういう関係ですか、なんて聞かれませんでした。
でも、代行費用はわかりません。
友人が1万円くらいのお礼で保証人になってくれたらいいのですがね。
(1万円なら私が保証人になりたいわ)
だって、書類に住所氏名書いて押印、印鑑証明2枚出すだけなんだから。

うちの子が通っている塾は、全くの個人経営の塾なのですが、
この制度を使えましたので、この制度が使えない塾はないはずです。
この塾はすごく安いのです、週2回2時間で月謝2万2千円です。
夏季講習は6万円で、70時間くらい授業がありました。
それでもすでに20万円を超えています。
もっと大手に通っていたら、払いきれないほど、塾って高いですよね。
私はこの制度を、塾の先生に教えてもらいました。

2015年10月21日水曜日

統合医療ってなんだ

統合医療は、厚生労働省がH24年から検討をはじめ、
H25年2月には概要が決まりました。それによると、統合医療とは、
「近代西洋医療を前提として、これに相補・代替医療や伝統医学などをくみあわせて、
 さらに生活の質を向上させる医療であり、医師主導で行うものであって、
 場合により医師以外の職業の人が共同して行うもの」
と定義されています。
http://www.amed.go.jp/news/program/050120150828.html

厚労省はこんなことまで考えているのでした。
この統合医療は、患者、医療界はもとより、国民に全く知られていません。
今までの西洋医療以外は、多種多様であり、
その治療法は安全性、科学的根拠についての検証はこれからだそうです。

今検討されている治療は、漢方とお灸とヨガで、それぞれひとつの治療法が、
各大学で研究されているそうです。
ん~ほんとにやる気あるのかな。
厚労省はこんなホームページも作っています。
http://www.ejim.ncgg.go.jp/public/about/
統合医療情報発信サイトだそうです、見てやってください。

いつものようにアメリカではこの分野も進んでいて、
アメリカでは「従来の医学と、安全性と有効性について質の高いエビデンス(治療の実績)
が得られている相補・代替療法とを統合した療法」と定義されています。
そして代替医療の内容も決まっていて
  1. 天然物(Natural Products)

    ハーブ、ビタミン、ミネラル、プロバイオティクス、サプリメント・健康食品など
  2. 心身療法(Mind and Body Practices)

    鍼灸、マッサージ療法、瞑想、運動療法、リラクゼーション、脊椎の徒手整復術、太極拳・気功、ヨガ、ヒーリングタッチ、催眠療法など。
  3. 国立補完統合衛生センター[米国]、2014/2/15現在
と決まっています。
日本ではまだここまで進んでいません。
これらが医療を補佐するものであると国が認めるということでしょう。
日本人式の異常に厳密な精査で、代替医療が認められるのでしょうか。
病院の先生につっこまれて答えられないと困りますよね。
アメリカみたいに適当にやればいいのに・・・

実際に統合医療の治療をしている病院があるようです。
http://imj.or.jp/nintei/shisetsu_int

WHOでも、世界中の伝統医療でどれが有効なのか、という情報を集めています。
日本ではやはり漢方が注目されていて、
北里大学の東洋医学総合研究所が、協力機関として指定されています。
どうやら、ここが漢方治療に最も優れた病院のようです。
医師のほとんどが漢方の指導医であるといいます。
http://www.kitasato-u.ac.jp/toui-ken/center/qa/
しかし、診療は自由診療(保健適応外、全額負担)お金がかかりそうです。
保健適応外の薬を使った方が、質の高い治療ができるそうです。

ここに面白いことが書かれています。
これが漢方治療の基本だそうです。
「漢方では、特に舌(舌診)、脈(脈診)、お腹(腹診)を丁寧に診察します。
 これが最も適した漢方の処方を決めるために、重要な情報を得るのに必要です。
 目の病気であってもこれらを診ます。
 漢方では、体質や心理状態や体のバランスの崩れがこれらに反映されると考えます。
 中でも腹診は日本古来の診察法で、中国にはありません。
 お腹の筋肉の緊張状態や腹圧によって最適な薬を選ぶのです。
 したがって当院ではお腹を診ない診療はありえません」
だそうです。
また漢方では、慢性疾患の患者さんが多いので、すぐには効果が現れないことが
多いです、これは西洋医学と同じです。
ですから、早く効く薬がいい薬とは限りません、と書かれています。

漢方や代替医療を病院で一緒に受けられるようになる時代がくるのかもしれません。

2015年10月19日月曜日

どこでもmy病院ってなんだ

これは政府が提唱しているのですが、ほとんどの国民には知られていません。
これは、個人個人が自分の医療情報を管理する、というシステムです。
「自己医療、健康情報活用サービス」だそうです。
そして、情報はネットの情報処理業者がやるということです。
だから経済産業省が主体でやっているのですが、
本来は厚労省が全てをやるべきですよね。
https://www.kantei.go.jp/jp/singi/it2/iryoujyouhou/pdf/siryou1.pdf

スマホやパソコンで、今までかかった病院の情報が人目でわかる、というものです。
お薬手帳も、同時に管理できます。
急な入院、救急搬送などには便利です。
さらに、自宅で介護、訪問医療などをするための活用が期待されています。
(政府はそのために導入するのだと思います、もう老人は入院させないつもりみたい)
さらに、初診の問診もこれで正確にできます。
新しい病院でも、今までの続きの医療が受けられます。

欠点は、情報は自分で入力するために、正確性には欠けるようです。
画像も、無限に入力できるわけではなく、
診察が大変だから、CT2枚くらい、と書かれていましたが、
私は、画像は容量を必要とするからだと思います。
でも、2枚じゃあ意味がないです。
だったらエバーノートですんでしまいます。
過去の画像を比較しないと、病気の進行具合が、わからないです。

数年前にgoogleがこのようなシステムgoogle healthを立ち上げたのですが、
失敗して、今はありません。(ほかの業者はあります)
なぜ失敗したのか、それはこのようなシステムに興味を示すのが、
私のような人しかいないからです。
私のように、病気持ちで、病気に興味があって、情報管理が好きな人です。

病気持ちの老人はスマホで情報管理ができない。
スマホが得意な年代は病院と縁がない、ということです。
お客さんが少なければ、事業として成立しません。
こういう事業をやるために税金っていうお金があるんでしょうが、まったく・・・

アメリカでは、このようなサービスに「医療ポータル」があります。
それぞれの病院が個人の医療情報をまとめて提供するというシステムです。
これは全ての病院でやらなければいけないとなっています。
http://blogos.com/article/93955/
こっちの方がずっといいじゃないですか。
患者はネットにユーザー名とパスワードを入れるだけで、
「医療ポータル」から自分が受けた医療情報をゲットすることができます。

病院ごとの医療情報を一括して管理する会社も登場しています。
「Picnic Health」という会社です。
この会社は、がん患者、介護高齢者を中心としたサービスを行っています。
患者がこれらの整理された情報を見れば、一目で今の自分の健康状態を
知ることが出来るのです。
すばらしい。

「医療ポータル」のほうがずっと利用しやすいです。
だいたい、自分の医療情報を自分で管理するなんて、できない人の方が多いでしょう。
それは病院の仕事にするべきです。
日本でこれができないのは医師会に反対されるからかな。
日本の病院では、先生がいいって言わないと、自分の情報でさえもらうことができません。
自分の情報をもらうのがすごく大変なんです(やってみました)
これに納得するのは世界でも日本人だけでしょう、
だって自分の情報なんですよ。
だから、ほとんどの人は、病院変えるたびに、イチから検査をし直します。
「医療ポータル」なら、たくさんの病院にかかっている人の
医療費の無駄をなくすことができます。

日本の厚生省には、医師の資格を持った職員がいて、なんとか技官っていうんだけど、
医療に詳しい役人なのですが、とにかく待遇が悪いのです。
国会があると毎日深夜まで仕事で朝帰り、
おまけにすごく給料が安いのだそうです。
日本の医療を憂うような優秀な人材が集まらないわけです。
わざと集まらないようにしているのかもしれませんね。
改革や改善は役人にとっては面倒なだけですから。

2015年10月15日木曜日

自律神経免疫療法ってなんだ 

このクリニックのサイトに書かれている「爪もみ」というもので、
どんな病気でも治っちゃう、という治療法。
http://yushima-s-clinic.com/index.php?%E7%88%AA%E3%82%82%E3%81%BF
ちゃんとした医師がクリニックでやっています。
こんな治療をうけている人がいるんだ、程度に読んでください。
私は、素晴らしいと思ってここに貼ったのではありません。

こんな風に爪をマッサージしただけで、ホントに治るのでしょうか?
この治療法をしている病院もあるし、医師がやっているのは不思議です。
先生は国立大学で診察している、というので、患者さんは信用しているようです。

この治療(?)に真っ向から対決する医師のブログです。
http://umezawa.blog44.fc2.com/blog-entry-560.html
とっても辛辣です。
さらにこの先生こちらにも書いています。
http://umezawa.blog44.fc2.com/blog-entry-247.html
この先生は、治らなくても、害にならない、お金のかからないものならいい、と言いますが、
普通の治療を拒否して、症状を悪化させ、被害者を出すようなものは
許さん、という感じで書かれています。

西洋医学では、成功例はもちろんですが、治療がうまくいかなかった例も
あげて、治療の効果を評価します。
しかし、この代替医療では、よくなった、という話しか書かれていません。
残念ながら、という話はどこにも書かれていないので、信じられない、
と書いている医師もいます
宗教でも、成功した体験談はありますが、残念な人の話は聞く事ができませんよね。
でもそれは、宗教に入った後で、自分で体験できるからいいのか。

また、がんなどで、精神状態の不安定な患者さんをうまく引き込んでいる、
ということを書いている医師もいます。

このような治療を医師がやっているというのは驚きです。
このような医院のサイトはいくつもあります。
また批判する医師のサイトもいくつもあります。
いったいどうなっているのでしょう。
少しは患者のことも考えてほしいものです。

実は怪しい治療をしている病院や、医師(有名大学も)がけっこういるらしい、
ということを最近知って、驚いています。
私たちは「かもねぎ」にならないようにしないといけませんね。
あるブログのコメント欄には「こんなインチキな治療や本で儲かるのなら、
医師なんかやめて、こっちやった方がいいのかな」なんて冗談を書いている人も
いました。
普通の病院より、こういう洗脳っぽい治療の方が儲かるみたいです。
気をつけましょう。

2015年10月13日火曜日

いつ、どこで感染したのか 3

感染のしかた、について書かれた感染症内科の先生のブログです。
http://georgebest1969.typepad.jp/blog/2014/08/%E5%8C%BB%E7%99%82%E6%A9%9F%E9%96%A2%E3%81%AF%E6%82%A3%E8%80%85%E3%81%B8%E3%81%AE%E8%8A%B1%E3%82%92%E6%96%AD%E3%81%A3%E3%81%A6%E3%81%AF%E3%81%84%E3%81%91%E3%81%AA%E3%81%84.html

このブログでは、病室に花を持ち込むことが禁止になっている病院があるが、
それは、花から感染するから、というのか理由だと書かれていて、
そこには矛盾がある、と書かれています。
普通の感染は、菌が患者の粘膜や傷口につくことでおこる。
病院には、花以上に感染をおこすようなものは沢山ある。
病室は無菌室ではない、菌はいたるところにいる。
患者自体にも菌はいて、患者の口の中にさえ存在する。
だから花を禁止する理由にはならない、と書かれています。

結論からいうと
「そこに微生物がいる、というのと、それが感染症をおこす、というのは同義ではない」
(同じではない)というのです。
感染症は、感染経路が確立しないと感染しないのだといいます。
菌は花瓶を飛び出して肺に入ったりはしない。
確かにそうだね。

私の病気、非結核性抗酸菌症では、菌が土の中やほこりの中、水周りなどにも
いるらしいのですが、
菌がいる、と思うとそういうものには近づきたくない、触りたくない、
という気持ちで生活してきました。
今回のブログを読んでからは、
あまり神経質にならなくてもいいのかもしれない、と思えるようになりました。
確かにブラシで風呂掃除をすれば、しぶきが飛んで顔にはねたりするのは心配なので、
マスクをして掃除をしています。
でも、ここに書かれているように、全ての菌を排除して生活することはできません。
このブログを読んでから、少し肩の力が抜けたように感じます。

病院で花を禁止することは、患者の自由を奪うだけで、
なんのメリットもない、といい、
世界で通用する衛生的な病院では、花の禁止はしていない、とも書かれています。
もちろん集中治療室では禁止ですし、ちゃんとしたルールの下での話です。
そしてこの先生は、常に患者目線でものを考えるようにしないといけない、
と言っています。

患者目線といえば、以前紹介したブログで、こんな本が紹介されていました。
「患者さんに伝えたい医師の本心」
自分の妻が乳がんになったことで、
医師から一転、患者の家族になった偉い先生が、
はじめて患者の側の気持ちを理解した、という話です。
人の立場になってものを考えることの難しさ、ということでしょうか。
人の立場になる、というのは、想像力です。
想像力は勉強だけしていては身につかないものです。
以前「患者学」という記事を書きましたが、
「医師学」というものを提案する人はいないのでしょうかね。

関連記事:患者学ってなんだ
http://unyunenemama.blogspot.jp/2015/09/blog-post_22.html

2015年10月10日土曜日

介護離職って

介護離職って本当にあるんですね。
実際にそういう人を目の当たりにするとは思いませんでした。
近所に住むその人は、親の介護で仕事をやめた、といっていました。
40代後半くらいの男性なのですが、
もう2年くらい介護で仕事をしていない、と言います。
ほかに介護をする人がいない、ということは、この人に奥さんはいないのでしょう。
週末は弟が介護を手伝ってくれる、といいます。

この人のように、介護は長男、と思っている人が多いようです。
しかし法律で、親の面倒は子どもが平等にみる、ということになっています。
これが常識になるように、この事をテレビで沢山放送して欲しいものです。
兄弟2人なら、半分ずつ介護をするのが本当なのですが、
日本でこのことを知っている人は少ないようです。

それでひとりで背負い込んでしまう人、
押し付けられてしまう人が多いのでしょう。
兄弟は普通なら、同じように親の愛情を注がれて育ったのでしょうから、
介護では、兄弟等分の負担をするのはあたりまえのことです。

しかし今の日本では、長男の嫁が全て負担するケースが多いようです。
実は私も、3人も子供を育てた人の介護を一人でする運命だったようです。
この3人兄弟は私に「頼りにしてるよ」などと言っていました。
いい人だと思っていた人達が、こういう風だと思うと・・・
実際に介護はありませんでしたので、今私は元気に生きているわけです。

介護離職者は2011年度、10万人もいたそうです。

生活保護の世帯は増え続けている、とニュースでも言っていましたが、
総理大臣は、外国に行けば、毎回数千億円の援助を申し出ています。
総理大臣が外国にお金をばら撒いてくるのです。
こういうニュースを見るたびに残念な気持ちになります。
税金の使い方は、もっとほかにあるでしょう。
アメリカのテレビでは税金のことを「Your money」あなたたちのお金、と言います。
総理大臣様、
たくさんの日本人が仕事もなく、難民同然の生活をしていますよ。
こんなことになってしまったのも、政治に関心のない人が多いからだと思います。

2015年10月9日金曜日

面白いブログ 2

このブログはどこかで紹介したのだけど、忘れてしまいました。
病院のかかり方だったかな。
http://byouin-jusin.com/blog-entry-90.html
だれかが、ブログは同じ事を何回も書いたっていんだよ、と書いていたので、
安心してまた書きます。
すでにお読みになった方もいるかもしれません。
今回はこのブログの「医者はどれくらいあなたのことを覚えていないか」を読みました。
面白かったです。

まず患者さんの数を計算しています。
週3回で1日30人として、1ヶ月で360人。
週5日診察しているクリニックだと、1ヶ月で延べ2000人。
これではひとりの患者さんについて細かく、覚えてないわけです。
なので、覚えているふりをすることがある、とこの先生は書いています。

でも、私のことは絶対覚えてる、と思いたいですよね。
小児科の先生は何年も通っているので、覚えててくれています。
大きい病院を紹介してもらったりしているので、なおさらです。
このように長く通っている患者さんと、騒いだりする患者さんはよく覚えているそうです。

大きい病院は数ヶ月に1回ペースなので、
先生はきっと覚えてないですよね。
先生は診察の時必ず「非結核性抗酸菌症ですね」って言います。
さっきのブログには「カルテを見ると思い出す」と書いてありました。
この人なんだっけ、って思いだしてくれているのでしょう。
先生はほかの患者さんが帰る時に
「今度言ってね、忘れちゃうから」と言っていたことがあります。
私が診察の時に電話がかかってきて、受付に名前を言われても
誰だっけ、みたいなこと言ってることもありました(笑)
さっきの計算くらいの患者さんがいるのでしょう。

このブログの「有能な医師は専門用語を使わない」というのも読みましたが、
http://byouin-jusin.com/blog-entry-65.html
じゃあ、あの先生はいい先生なんだ、と思う先生がいました。
子どもの担当医の先生は
すごくわかりやすく説明してくれているのに、
「難しくてわからなかったかな」と言ってくれました。
あとで子どもに「話わかった?」と聞くと
「先生ヒャダイン(タレント)に似てるなって思って見てたから、聞いてなかった」
だそうです。
先生一生懸命説明してくれてるのに・・・・
こんな患者もいるのですから、先生は大変ですよね。

「あなたは医者に言いたいことが言えますか、良い医師の条件」も読みました。
http://byouin-jusin.com/blog-entry-67.html
患者に言いたいことを言わせると、大変なことにならないのでしょうか。
区役所の窓口で、長々と世間話をしている人がいましたが、
事務の男性は嫌がらずに「そうですよね」などとずっと話に付き合っていました。
女性は「それでね、その親戚はね・・・」と話が終わりません。
私は近くで別の窓口の自分の番を待っていたのですが、
20分以上話していたようです。
女性に話をさせると、こんなことになるのでは、と思いました。

トクホのお茶の話は、私も「そうそう」と思ってしまいました。
http://byouin-jusin.com/blog-entry-124.html
大きい病院の先生は、以前はいつもトクホを診察室に置いていました。
ところがある時から、これが午後の紅茶になったのです。
午後ティーが好きなのかと思っていました。
なるほど、納得です。

2015年10月7日水曜日

音楽は手術の痛みを緩和する 

手術の痛みだけでなく、病気全般の苦痛を軽減するのではないか、
と期待できます。
http://www.npr.org/sections/health-shots/2015/08/13/431695242/sutures-with-a-soundtrack-music-can-ease-pain-anxiety-of-surgery
音楽は脳の報酬領域を活性化し、自然の鎮痛剤であるエンドルフィンの生産を
促し、ドーパミンの生成を促進する。

病院で音楽を聴いていた患者は、みな鎮痛剤の量が少なくてすんだという。
しかしこのアイディアは、古くはナイチンゲールの時代から行われている。
もっと古くは、プラトン、アリストテレス・・・・
さてどんな音楽がいいのか、それは4000のラベルの全てが効果的だった。
研究者があげる音楽の一番の利点は、副作用がないことだそうです。

音楽が健康に与える影響については、あげればきりがないほどです。
脳損傷の患者の脳を刺激し、脳卒中やパーキンソン病の神経損傷を助けることができます。
音楽は心拍数を遅くし、血圧を低下させ、血管を拡張させて、
心臓発作から患者を守る。
スポーツトレーニング中に音楽を聞くと、最大20%も運動能力を上げることができる。
アルツハイマー患者には、認知機能を促進させ、
長い曲をきくことで、記憶を呼び覚ますことが出来ます。
良い音楽は眠りの質を上げ、免疫力をアップすることができます。
うつ状態を緩和し、病気に対する不安や恐怖をやわらげます。
自律神経の緩和と筋肉の緊張をほぐすことができます。
ガン患者に対して、副作用の緩和など多くの効果が研究で示されています。

アメリカの70以上の大学では、アメリカ音楽療法協会によって承認された
学位プログラムを行っています。
そしてプロの音楽療法士は数千人もいて、実際医療現場で働いています。
イギリスでも600人以上の音楽療法士がいます。
彼らは患者にあったプログラムを組んでくれます。

音楽療法は、音楽を効くだけではなく、歌ったり、詩を書いたり、
音楽に合わせて動いたり、簡単な演奏もありますが、楽器の練習とは違います。
楽器の練習っていうのは、ストレスをためる方が多いですからね。

アルベルタ大学のLisa Hartling教授は、痛みを伴う治療をしている子どもでは、
音楽を聞かせるのと、聞かせないのとでは大きな違いが出る、
という研究がある、と言います。
音楽はおとなの患者にもよい効果を出します。
ある音楽療法士は「患者は病気に対する苦痛や体が弱っている状態であっても、
音楽を通して、その健康的な思考を取り戻すことが出来る」と言います。
http://www.apa.org/monitor/2013/11/music.aspx
このサイトは「音楽は薬」という題名になっています。
英語のサイトでは、パーキンソン病と、アルツハイマーで音楽療法が普及しているようでした。

私がおすすめしたいのは「小野リサ」けだるい午後にピッタリの音楽です。
やさしい声でゆるいボサノバを歌います。
アルバムにはイパネマの娘やムーンリバーなどのスタンダードも多く入っています。

2015年10月2日金曜日

逆紹介してもらいました

大きい病院に行って先生に「逆紹介してください」と言ってきました。
ちょっと勇気がいりました。
そして、やっぱり行かないきゃよかったな、と思いました。
医院の先生には、もう行かなくていい、って言われていました。
でも、予約を入れていたので、黙ってすっぽかすのもどうかな、と思ったし、
前回資料を出してください、とお願いしたら、CT1枚しか出してもらえなかったので、
逆紹介って言えば、全部出してくれるかな、という期待もあったのです。
先生からは投げつけるような言葉を言われました。
さらにまたCT1枚しか出してくれませんでした。

先生は仕事なんだから、自分の不機嫌を露骨に言葉にして欲しくなかったな。
私が「あっちこっちの病院で診てもらうのはよくないって言われました」と言うと、
「それはそうだよ、でも風邪くらいだったらいいんじゃないのかな」って。
呼吸器科なんだから、咳してたら診なきゃ、でしょ。

すっかり意気消沈です。
なんだかおなかもすいたし、ここで思い出したのが
「いちばんいけないのは、おなかがすいていることと、一人でいることだから」
という名言です、誰だったかな・・
ああ、アニメ映画「サマーウォーズ」のおばあちゃんの言葉だった。
http://ciatr.jp/topics/43340

駅前に松屋があったので、入って定食を食べた、
おばあちゃんすごい、おなかがいっぱいになったら、ちょっと元気がでてきた。
まだ午前の診療に間に合う時間だったので、
CTもあるし、その足で医院に行ってみた。
なんか話をきいてもらったら、ちょっと元気になったかも。

先生はなんだかいろんな話をしてくれました。
非結核性抗酸菌症で有名なのは、東京病院と複十字病院で、
そこの先生とよく病気の話をするんだとか。
調べたら、この2つの病院は患者数が全国でもダントツですね。
http://caloo.jp/dpc/disease/1641
3位の慶応も負けてないか。
でも手術するなら複十字という感じですね。
私はしませんが。
私が行っていた大きい病院は125位までにも入っていませんでした。

先生にもっと聞きたいことある?ってきいていただいたのですが、
なんだか精神的に疲れて、焦点か定まらないというか、
うわべで聞いているような感じだったので、
ありません、と言ってしまいました。
今考えると、もったいなかったな。

帰る前に、体力をつけるように、だけじゃなく、筋肉をつけて、と言われました、
以前私はブログに、呼吸に関する筋肉の話を書きましたが、
先生がそういうのなら、今日から筋トレだな。

それにしても、今日は、ひどい目にあいました.

関連記事:呼吸運動に関係する筋肉
http://unyunenemama.blogspot.jp/2015/03/blog-post.html
関連記事;運動すると肺の機能が向上するわけ
http://unyunenemama.blogspot.jp/2015/02/blog-post_21.html
関連記事:呼吸と足の筋肉の関係
http://unyunenemama.blogspot.jp/2015/02/blog-post_23.html

2015年10月1日木曜日

医師に「どうしますか」と聞かれたら 

私が薬を飲む時に、医師から「飲みますか、どうしますか?」
と聞かれたのですが、
その時は考える時間も知識もなかったので「じゃあ飲んでみます」
と答えて飲んでみました。

しかし、素人の私が的確な判断ができるわけもないのに、
患者に大事な判断を丸投げするのってどうなんだろう、と後で思いました。
病気に対する長年の知識と経験があってこその医師なんだし、
それによって成り立っている職業なのですから、
患者に判断をゆだねるのはやめて欲しいな、と思います。
聞くにしても、判断材料を示して欲しいのですが、
そんな時間はないでしょうから、丸投げ感はなくせないでしょう。

特にイギリスでは、多くの人が自分の意思で治療を選んで、
自分で納得して医療をうけるらしいです。
だから「先生ならどうしますか」と質問をする人は少ないと言います。
医師の仕事は患者の意思をサポートすることなのだそうです。
http://www.gh.opho.jp/hospital/osaka/omscc/6/7.html
このサイトを書いている先生は
「このように意思が決まっている人には、そのサポートをし、
迷っている人には、選択肢と、その治療のよい面悪い面をはっきり示してあげたら
患者は迷わず自分の道を見つけられるのではないか」と言っています。

これを「インフォームドコンセント」というのだそうです。
 これは、アメリカで生まれた考え方で、
直訳すれば「十分な説明を受けた上での同意」と言われています。 
医師と患者の関係の中で、医師は、治療法や薬の内容について、
患者に十分な説明をし、患者の同意を得た上て、それを実行するという考え方。
イギリス人のように、考えが決まっているお国柄ならいいのですが、
日本にはなじまないような気がします。

こちらのコラムを書いている先生はこんなことを言っています。
http://apital.asahi.com/article/nagao/2015011900004.html
治療を選択しなければならなくなった時、信頼できる先生に、
「もし先生自身だったらどうしますか、とか
 先生の家族だったらどうしますか、と聞いてみるといいでしょう」
聞きにくいことなので、この先生も「勇気を出してきいてみたら」
と言っています。

もし今度「治療はどうしますか」と聞かれたら、
まず、治療をするメリットとデメリットを聞いてみるつもりです。
治療をした場合この先の展望と、しなかった場合のリスクですね。
それから、先生は治療をしたほうがいいと思うかどうか、聞いてみるつもりです。

2015年9月28日月曜日

非結核性抗酸菌症の講座があります

同じ病気でブログを書いている方が書いていました。
この方の情報です。
http://xmxjq.hp2.jp/glype/browse.php/Oi8vYW1l/YmxvLmpw/L3N1bWly/ZS15dS15/YS9lbnRy/eS0xMjA3/NTM3NjM0/NS5odG1s/b5/

東京都清瀬市にある複十字病院の先生方が講演をします。
この病院のホームページです。
http://www.fukujuji.org/

これはこの講演のちらしです。
http://www.fukujuji.org/pdf/150918.pdf
10月17日 午後2時から 西武池袋線「清瀬駅」前 清瀬アミューホール7階
患者さんの代表も、お話に参加するようです。

東京近郊にお住まいの方は参加できますね。
とりあえずはお知らせまで。

2015年9月27日日曜日

死ってなんだ 

「もし私が死んだら・・」「そんは話するんじゃない!」
これが古くからの伝統的日本の家庭での会話でしょう。
私はどうも日本人的な考え方が好きではないので、
そんなに気にせずにこんな記事を書いてしまいますが、
タイトルを見て嫌な顔をする人も多いことでしょう。
人生の最終段階における医療について(なんて遠まわしな言い方と思いますが)
厚労省のアンケートがファイルになっています。
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r98520000035sag-att/2r98520000035sf3.pdf

ここでは最期の医療について全く話し合ったことがない国民(2179人)は56%。
一応話し合ったが40%、詳しく話し合ったは3%でした。
医師(921人)でもこの数字は大差なかった。
強制的に命を長らえる装置をつけてもらいたい、と回答したのは、
どの装置でも10%程度だった。

こちらの先生は「これから闘病に臨もうとする患者さんに対して、
生死について話すことは、日本人の儒教由来の生死観から鑑みると、
タブーに近いものがあります」と書いています。
http://pulmonary.exblog.jp/21492392/(有名なブログです、呼吸器内科の先生)
だから、急変した時に何も決まっていないことが多く、
これは社会問題にもなっています。
急変時どうするかを病院と話し合っておかないと、病院ではとにかく救命に全力をあげます。
意識のないまま、いろんな機械につながれて生き続ける、ということになってしまいます。

アメリカドラマ「ER」では、医師が家族に、延命措置を本人が希望していたのか、
聞くシーンがよくありました(みなさん危篤状態なので)
老人では、そんな話はしたこともない、という患者さんはいませんでした。
ほとんどの患者は、どうやって死にたいかを親しい人と話合っていました。
本人は延命を希望していない、という話を友人がしても、遠くに住んでいた子どもが来て、
「人工呼吸器をつけて」と言ってもめる、という話もありました。
アメリカでは本人の意思が最大に尊重されるということがわかりました。

日本ではどうなんでしょう。
残念ながら、本人が希望して、書面に残しても、その通りにならないことがあります。
日本の国会議員の生死観、生命観は石器時代のままですから。

こちらのような治療の仕方があるのですね。
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q13120786693

こちらのコラムは、大学病院でがんを診ている先生が書いています。
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=121462
タブーに挑戦しています。
「がんになると、がんで命が終る可能性が少々高くなります」と言い、
患者さんに遺言を書くようにすすめるのだそうです。
当然患者さんはびっくりします、なんで遺言?
しかしそれで、死というハードルが下がるのだといいます。
死におびえている人と、死ぬかもしれない病気の話をするのは骨が折れることでしょう。
よく「がんと聞いて頭が真っ白になった」と言いますが、
これでは話をするどころではありません。

まずは、人間いつかは必ず死ぬのだ、という事実を受け入れてもらわないと。
この先生はトライアスロンが趣味だという超健康体なのですが、
それでも「私も人間だからいつ死ぬかわからない」と言います。
がんになるのは健康な人ですからね。

そして「今の医学は長生きが勝者で、早死には敗者のような雰囲気です」と言い、
「日々ありがたい、と思えることが、そして希望がなにより大切です」と言います。

この先生のもうひとつのコラムです。
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=123010&from=popin
こちらでは「死は敗北ではなく、ひとつの区切りです。
その区切りまで、自分なりに納得のできる、
幸せを感じる人生を送ることができるかが大切です」と書いています。

この映画をご存知でしょうか「最高の人生の見つけ方」
ちょっと前の映画です、テレビでも放送していました。
病室で知り合った2人が、最高の余命を生きていく、という面白く、感動する話です。
子どもも面白かった、と言っていました。
まだ見ていない方はぜひ、おすすめです。

2015年9月25日金曜日

病気にかかっている人は癌になりにくい?

眉唾ものですが、個人的には私もそう思っていました。
個人のブログに書かれている話で、この人も証明は無理と言っていますが、
妙に納得できる内容です。
というか、やったぜ、というのが本音。
http://bloom.at.webry.info/201209/article_2.html
特に炎症性の病気がいいそうです。

私も以前に見つけた研究
「アルツハイマーの人は癌にならない、ガン患者はアルツハイマーにならない」
という記事を書きました。
これはちゃんとした大学での研究です。

昔毎日のようにテレビで騒がれた癌の丸山ワクチンというものがあります。
これは丸山先生が、結核患者にガン患者が極端に少ない、
ということで、結核菌から作った癌の治療薬です。
結核に対する免疫を利用した免疫治療です。
しかし、結核患者の寿命が短かったことから、癌にならなかった、
という説はこちらに書かれています。
http://medg.jp/mt/?p=2164
丸山ワクチンの素晴らしいところは副作用が全くない、ということです。
なので、効果もあまりない、という先生もいます。

平和ぼけ、ということばがありますが、
たぶん人体でも平和ぼけという状態になるのではないか、と私は思うのです。
だって癌は自分の細胞が変異して自分の体を攻撃している状態です。
ゾンビになった細胞が、周囲の細胞をどんどんゾンビにしていくのです。
暇をもてあました細胞が、なにやらイタズラを始めるのではないか、と思いいます。
その反面病気を持っていると、体内では適度な緊張状態が続きます。
本来の指揮命令がしっかりと伝達される軍隊のようです。

生物は生命維持が最大の重要課題です。
例えば、凍傷とは、寒さによって一番大事な内臓を守るために、
抹消の血管を閉ざすことによって生命を維持する、という作業で、
それによって手足の指に血液が滞ってしまい、指を失ってしまうのです。
人体は生命を維持するためのマニュアルを持っているのです。
しかしずっと使わないと、マニュアルをどこにしまったかな、というのはよくあることです。

人類はつい最近まで、常に死と隣りあわせで生きてきました。
25万年の歴史では、いつでも生傷が絶えなかったことでしょう。
そしていつでも自分の免疫力で傷を治し、生き延びてきたのです。
ですから、常時炎症と対峙している体では、危機管理は万全、
よほどの重病でないがぎり、体のシステムは正常に働くのです。
自分の体を攻撃するなんてくだらないことをしている暇はないでしょう。

アレルギーも自分の免疫が自分を攻撃する、という状態です。
寄生虫を持っている人はアレルギーにならないという理論を証明するために、
自分の体にぎょう虫を住まわせている研究者がいます。
ぎょう虫でアレルギーが治るのなら、やりたい、という人もいるでしょうが、
日本ではこのような治療は認可されないようです。

では究極クエスチョンです
 1.常になんか病気
 2.がんになる
どちらがいいですか?

最近のワイドショウーはがんになった有名人の話でもちきりですが、
やはりがんになったのは、とても元気で健康な人たちでした。
私はブログに治療を拒否する人のことを書きましたが、
彼らもやはりがんが見つかってから、数ヶ月治療をしないで悩んでいた、
と言っていました。
そしてやはりジョブズさんのように、もっと早く治療をすればよかった、と後悔している、
と言っていました。
お医者さんも、患者さんがなかなか言うことをきいてくれなくて、大変ですね。
先生は「治療をしましょう」と言っても、
患者さんが「待ってください」と言えば、待ってくれます。
しかし患者はここで「治療を伸ばしたらどうなるか、すぐ治療をしたらどうなるか」
ということをよく聞いたほうがよかったと思います。

2015年9月22日火曜日

肺炎球菌ワクチンってどう

呼吸器に慢性疾患がある人は、肺炎球菌の予防接種を受けた方がいいようです。
テレビCMをしている、無料の高齢者向けの肺炎球菌ワクチンは
ニューモバックスNP、23価肺炎球菌ポリサッカライドワクチンです。
23価とは、23種類の菌に効果がある、という意味です。
また任意で接種できる13価のワクチンもあります。

ニューモバックスの原価は4835円で、これを
各医療機関では6000~8000円で接種しているようです。
このワクチンは接種してから抗体ができるまでに3週間かかります。
接種した所が赤くなったり、腫れたり、熱をもったり、痛むことがありますが、
2,3日で治るそうです。
熱っぽい、だるいなどの症状が出た場合は病院に相談だそうです。

肺炎と一口に言っても、菌の種類はいろいろあって、
マイコプラズマ、レジオネラ、黄色ぶどう球菌、菌が不明なものまでたくさんありますが、
http://www.haien-yobou.jp/what_disease.xhtml
中でも肺炎球菌は全体の4分の1ほどを占めて、一番かかりやすい菌です。
ですから、この予防接種で、全ての肺炎を防げるわけではありません。
さらに先進国の肺炎球菌の種類が増えているので、23種類の菌に対応する
23価ワクチンが推奨されるようになったのです。
この23価で、80~85%の肺炎球菌に対応できるそうです。

23価の方が、沢山の菌に対応しているのだから、こっちの方がいい、
と思いますが、実は、13価の方が免疫が強くつく、と言われています。
http://www.kansensho.or.jp/guidelines/1501_teigen.html
23価にしたら、肺炎になる人が激減した、という報告は特にないようです。

アメリカでは、13価を接種して、その6~12ヶ月後に23価を追加で接種するのがいい、
といわれて、この方法がとられています。
これによって、13で免疫をしっかりつけて、
その後13価で足りなかった分を補うことで、予防効果を増強させることができるといいます。
しかし、短期で再度接種する安全性などが確率されていませんので、
日本ではこれが推奨されてはいません。
どうしてもこの方法で接種したい、という人は、日本でもできないわけではありません。
しかし、すべて自分の責任で、ということになります。
アメリカでの検証後、効果が確認されれば、日本も検討するんでしょう。
この効果を得るには、13価接種後、4年以内に23価を接種することが必要だそうです。

この13価ワクチンについては、重篤な副作用はまれで、安全だということです。
そして、13価はワクチン血清型による菌血症を伴わない肺炎球菌性肺炎を
45%、ワクチン血清型による侵襲性肺炎球菌感染症を75%予防したことが
報告されている。

小さい子に無料接種をしている肺炎ワクチンは小児用の13価です。
ヒブ、肺炎球菌ワクチンの接種効果で、年間1500件もあった子どものヒブ髄膜炎は
ほぼゼロに、肺炎球菌髄膜炎は年間300例が30件になったそうです。
http://www.f-clinic.jp/2014/04/post-82.html
さらに細菌性肺炎も80%減少。
そして重症の中耳炎も減少。
そのおかげで、抗生物質の使用を少なくすることができているそうです。

うちの子が小さい時は、ウイルス性のかぜかもしれないのに、
いつでも抗生物質を出す小児科にかかっていました。
今近所にある小児科の先生は、極力抗生物質は出さない方針なので、
はじめからこの先生だったら・・・と思うことが多いです。

肺炎の予防は、もちろん手洗い、うがいですが、もうひとつ、
歯磨き、というのがあります。

関連記事:歯ブラシを変えるだけで、病気が治る
http://unyunenemama.blogspot.jp/2014/06/blog-post_11.html
関連記事:肺の病気と歯周病菌
http://unyunenemama.blogspot.jp/2015/06/blog-post_7.html
関連記事:紅茶が歯周病を予防
http://unyunenemama.blogspot.jp/2014/02/blog-post_17.html

2015年9月20日日曜日

体重減少に対する食事 

本来なら、非結核性抗酸菌症の栄養管理、としたいのですが、
そのような記述がなかなか見つからないので、
今回もCOPDを参考にたいと思います。
COPDでは栄養療法を行うと寿命が長くなると言われていて、
症状の悪化を防ぐために大切だといいます。
高カロリー、高タンパクの食事が必要です。
栄養療法はできるだけ早期からはじめるほうがいいようです。

COPDでは体重減少が問題になりますが、それはNTMでもおこります。
COPDでは消費カロリーが増加します。
その理由はこちらに書きました。

体重60キロの人が安静時に必要なエネルギーは1600カロリーだとすると、
COPDの患者ではその1.5倍の2400カロリーが必要になります。
それは一回の呼吸で取り入れられる酸素の量が少ないので、
呼吸数が多くなるので、呼吸をするだけでエネルギーを消費してしまうからです。
こちらには2400カロリーが摂れる献立が書かれています。
http://mkyoto-hosp.jp/byoki/kokyuki_reha04.htm
メニューの量を増やすのではなく、
カロリーを増やす工夫がされています。

油を効果的に使う
  炒め物や揚げ物を取り入れましょう
  ご飯をピラフにするなどの工夫をします。
  マヨネーズはカロリーが高いので利用します。
  (野菜をマヨネーズでいためるとおいしい「キューピマヨネーズキッチン」で検索」)
  ほうれん草はおひたしより、ベーコンとバターでいためる。
たんぱく質を多くとれるようにします
  たんぱく質が不足すると筋力が低下して、呼吸筋も弱って呼吸が苦しくなります。
  量が食べられない時は、栄養補助食品を利用する。
おやつを食べる
  卵や牛乳でできているおやつは、たんぱく質もとれるのでおすすめです。
  プリン、ケーキ、菓子パンなど
  チョコレート、ビスケット、ヨーグルト、アイスなどもおすすめです。

しかし、ほとんどのケーキには植物性のホイップクリームが使われていますので、
その場合はたんぱく質は含まれません(原料は植物油です)アイスも同様。
スーパーで、牛乳から作られたホイップクリームを買うと400円くらいします。
これをホイップして小分けにして冷凍しておくと、毎日食べられます。
これに卵を混ぜるだけで、たんぱく質も摂れるアイスクリームが簡単にできます。
作り方はこちらに。
http://cookpad.com/recipe/3049270

カロリーは少ないですが、魚は良質なたんぱく質です。
これが手軽に摂れるのが、練り物、竹輪などはそのままでも食べられます。
竹輪の中にチーズを詰めればカロリーアップです。
卵と同じくらいの必須アミノ酸をバランスよく摂れるので、たんぱく質の吸収、
利用効率にも優れています。
http://www.kibun.co.jp/knowledge/neri/living/eiyou/
詳しくはこちらの紀文のサイトで。
卵は完全食品と言われるほど栄養満点です、ゆで卵を作っておくと便利です。

分岐鎖アミノ酸は、たんぱく質合成促進作用があり、筋肉の量を保ったり、増やしたりする
ために必要です、また、換気ドライブの改善効果が報告されています。
分岐鎖アミノ酸とは「バリン」「ロイシン」「イソロイシン」です。
こちらにはどんな食品にこれらが多く含まれているかが書かれています。
http://www.karadakarute.jp/tanita/column/columndetail.do?columnId=225
竹輪にも含まれています(なぜか竹輪おし)

そのほか、簡単にできる工夫です。
・炭酸飲料のように満腹感を感じるようなもの、ガスの溜まるような食品
 (さつまいも)は避ける。
・汁ものははじめに食べない。
・食事の前には休息をとるようにして、楽な姿勢でのんびり食事をする。
・食事前に気管支拡張剤を吸入する
・腹式呼吸の方がエネルギーの消費は少ない。
・水分は取り過ぎないように注意する。
・食事は1日4~6回に分けて摂る。
・抗酸化物質、カテキン、抗酸化ビタミンも摂取するといいらしい。
・鉄分も忘れないで。
・呼吸筋の収縮にには、リン,カリウム、カルシウム、マグネシウムが必要なので
 積極的に摂るようにする。
 特にリンは、呼吸のために必要な筋肉、横隔膜の収縮力の維持に必要です。

これらのちょっとした工夫で体重を減らさないことができるようです。
たんぱく質の摂りすぎは、腎臓に疾患のある人には注意が必要です。
食事療法のほかにも、軽い運動をしておなかをすかせる。
(低強度の運動がいいようです)
食欲増進の漢方薬もあるそうです。

さてここまで真面目に書いてきましたか、ここで息抜き、
アメリカ人がなぜあんなに太ってしまうのか、という記事です。
それはもちろん太ってしまうものばかり食べているから。
これを食べればあなたも太れる(不健康に)、という食品を紹介。
http://karapaia.livedoor.biz/archives/52095509.html
カフェのクリームたっぷり乗ったコーヒーは20gの脂肪で、なんと500calもある。

関連記事;卵で免疫力アップ、風邪をひかない
http://unyunenemama.blogspot.jp/2015/06/blog-post_29.html
関連記事:非結核性抗酸菌症に貧血は大敵
http://unyunenemama.blogspot.jp/2014/02/blog-post_11.html

2015年9月18日金曜日

非結核性抗酸菌症で体重減少 

NTMで体重が減少する理由はまだよくわかっていないようです。
しかし、COPDである肺気腫での体重減少についての新聞記事がありましたので
ひょっとしたら同じような理由があるのかもしれないので、
参考までに書いておきます。
http://dd.hokkaido-np.co.jp/cont/health_news_manande/2-0017241.html

COPDでは7割で体重減少が見られるそうです。
そもそもCOPDとは何でしょう。
喫煙などによって、気管支の先にある肺胞という器官が壊れてしまって
酸素の取り込みが困難になってしまう病気です。
アメリカでは死亡原因の第4位になるほど患者が多く、
仕事が出来なくなる病気の第2位(1位は心臓病)でもあります。
COPDはタバコが原因ですので、常に肺がんの心配がつきまといます。
感染症であるNTMではそのような心配はあまりありませんが。
COPDの患者の50%は診断されてから10年ほどで命を落とすという厳しい病気です。
ではこのCOPDで体重が減少する原因です。

1.COPD患者は、呼吸が荒くなり、安静時エネルギー消費量が15~25%増加する。
  健康な人では呼吸運動に消費するカロリーは1日150cal。
  しかし呼吸数が2倍になると、消費カロリーは4倍(600cal)
  呼吸数が3倍になると、10倍の1500calが必要になることもある、といいます。
  だから、今までと同じ量を食べていても足りないのです。

2.肺に空気が溜まるために(完全には息を吐き出せないから)
  横隔膜が下に押されて、胃が圧迫されて、いつも満腹感を感じてしまう。

3.息切れのため、食事を摂るのが困難になるから。

4.血液中の腫瘍壊死因子と呼ばれる物質の濃度が増加するから。
  (タバコによる全身の炎症を攻撃する物質)

5.運動をすると息切れがあるので、運動量が減ることで食欲不振になる。

6.ホルモンのバランスが崩れ、たんぱく質の代謝が悪化、
  そのため骨や筋肉(大腿筋力低下など)が減っていくので。

7.抹消筋機能不全(たぶん酸素が足りなくて)によって脂肪が減少。

8.全身的な酸化ストレスで全身的に炎症がおきてしまうから。

9.食事によってお腹が大きくなると、横隔膜が上に押されて、さらに呼吸が苦しくなるから。

10.気分が落ち込んで食欲が低下してしまう。

11.体重を減らす血液成分のひとつ「TNF-a」という物質が増え、
   体重を増やす脂肪組織から分泌されるレプチンという物質が減少していることが
   知られています。

12、炎症性サトカインは代謝亢進だけでなく、摂取抑制因子としても働くから。

13.薬の副作用で味覚障害がおこることがある。

14、安静にしすぎる、食事を摂らなくなることにより、さらに筋肉量を減らしてしまって、
   食事に必要な筋肉までも失ってしまうことがある。

全身性の炎症はたばこが原因なので、非喫煙者にはあてはまりません。

COPDの治療は、まず禁煙することです。
COPDはかなり過酷な病気なのですが、診断後でも、
禁煙できる人は半分にもならない、と言います。

次回は体重減少の対策を書きます。       

2015年9月15日火曜日

海外のたばこパッケージが怖い   

タバコの害なんて今さらね、と思うのだが、
日本のタバコのパッケージが美しすぎます。
世界の常識とはかけ離れている。
外国のタバコには、こんな気持ちの悪い写真がついているのが常識なのです。
本当に気持ちが悪いので、見るときは注意してください。
http://matome.naver.jp/odai/2138579129498309101?&page=1
この話をバイト先で学生にしたら
「へ~そうなんですか」という反応。
あれ、みんなが知ってるんじゃないんだ、と思って今回書いてみました。

WMA世界医師会がたばこの危険有害性について声明をだしている。
http://www.wma.net/en/30publications/10policies/h4/
その中で、タバコのパッケージに、健康への悪影響に対する警告文と絵が必要、
と書かれています。
日本のタバコには小さな字で健康に悪い影響がある、みたいなことがこそっと書いていある。
私も絶対に写真が必要だと思う。
海外のタバコには、肺がんになった肺の写真や、病気で苦しむ人、
酸素マスクをする子ども、手術の写真など、悲惨な写真がパッケージに描かれている。

アメリカFDAのサイトには、たばこのパッケージには、
絵によって健康被害を警告するように、と法律で決められた、と書かれています。
さらに、法律に基づいた次のような警告文が必要だ、とも書かれています。
そのままコピーしました。
  • 警告:タバコは中毒性があります。
  • 警告:タバコの煙は、あなたの子供に害を与えることができます。
  • 警告:タバコは致命的な肺疾患を引き起こします。
  • 警告:タバコはがんを引き起こします。
  • 警告:タバコは脳卒中や心臓病の原因となります。
  • 警告:妊娠中の喫煙は赤ちゃんに害を与えることができます。
  • 警告:喫煙はあなたを殺すことができます。
  • 警告:タバコの煙は非喫煙者に致命的な肺疾患を引き起こします。
  • 警告:禁煙は今大幅にあなたの健康に深刻な危険性を低減します。
日本のタバコにも、これくらい具体的に書いて欲しいものです。

中学の保健の教科書に「喫煙と健康」という章があるのですが、
「たばこの害について、正しい知識を身につけ、喫煙しないことが大事です」だなんて、
なまぬるい!こんな柔らかい表現じゃダメです。
上に書いたFDAを見習わないと。
美空ひばりさんはタバコの吸いすぎで間質性肺炎で呼吸不全となり亡くなっているそうです。
COPDはタバコ病とも言われ、肺が壊れて呼吸ができなくなる病気。
COPDは間質性肺炎をひきおこします。
肺炎とはいえ、余命を宣告される怖い病気、こういうことを教科書に書いてほしい。

日本の喫煙率は3割ほど。
しかし喫煙者の8割はタバコが1000円になったらやめる、と答えているという。
http://blog.canpan.info/nfkouhou/archive/167
タバコの値段は、先進国では1000円位が常識。
タバコの税収は2兆1千億円ですが。
各調査では、肺がんなどの医療費、それに伴う労働力の不足、
タバコが原因の火事による損失はそれをはるかに上回る。

昭和40年代の日本の男性の喫煙率は80%もあったのだという。
私の父も、私の前でタバコを吸っていましたが、その頃はそれが普通でした。
タバコには4000以上の発がん性のあるものも含めた化学物質が含まれていて、
受動喫煙として近くの人の健康を蝕んでいきます。
私の父も、私が子供の頃に私の前でタバコを吸っていましたから、
私が今肺疾患で困っているのも、そこに元凶があるのかもしれません。

喫煙が原因でなる病気で、あまり知られていないのが、バージャー病。
受動喫煙でも発症する。
患者は日本に1万人ほどいるという。
四肢の末端の血流が悪くなって、最悪手足の切断、という怖ろしい病気です。
歯周病菌はニコチンが好きなので、喫煙者は歯槽膿漏にもなる。

私の上の子が幼稚園の時、兄弟ですごいアレルギーの子がいました。
兄は喘息でよく入院していたし、
その妹は小麦アレルギーで、ほとんどのお菓子を食べることができませんでした。
友達がケーキやクッキーを食べていても、
その子はおせんべいとおにぎりしか食べられるものがないのです。
私はそのお母さんと雑談をしていた時に、
「子どもの前でタバコ吸う人ってなんなんだろうね」
と言ったことがありました。
しかし、ある時、公園でそのお母さんがタバコを吸っているところを見てしまったのです。
あらら。
子どもが苦しむ姿を見ても、
タバコってやめられないんですね。

2015年9月13日日曜日

人は信じたいものを信じる 

どのような科学的な事実で説得しても、
結局人は信じたいものを信じるのだそうです。
こちらにはアメリカでの調査で、アメリカ人の3分の1は、
ダーウィンの進化論を信じていない、という結果です。
記事はニューヨークタイムズです。
http://www.nytimes.com/2014/07/06/upshot/when-beliefs-and-facts-collide.html?_r=0
人は神が創造したものでしたね。
ですから、信仰のあつい人の方が進化論を信じない人が多いのです。
科学的知識については、信仰のあつい人とそうでない人とには差は無かった。
科学的知識があっても、信じたくない物は信じない、
これが人間のようです。

調査では、支持政党よって、地球温暖化を信じるかどうかに差がでることもわかった。
ニューヨークタイムズの記事は「信念と事実が衝突した時」という題名。
信念と事実が異なった時、人は迷わず信念を選ぶようだ。

たとえば、3人の医師に診てもらったとしよう。
あなたはどの医師の意見を採用するだろうか。
私なら、自分が一番言ってもらいたかったことに近い事を言う医師の話を、事実と認定する。。
そしてその先生の言うとおりにするな。
人は自分に都合のいい話を事実として信じる。
これと似たようなもので、正常性バイアスというものがあります。

正常性バイアスとは、心理学用語で、災害や医療でもよく使われます。
人は予期しない事態に遭遇した時、これを今までの自分の知っている範囲内に
収めようとする脳の働きです。
つまり、非常事態なんてめったに起こるわけがない、だから今回も大丈夫なはずだ、と。
大きなストレスを回避するために、脳が持っている防御システムです。
心配症の人は、この働きが弱いため、小さなトラブルに過剰反応してしまいます。

こちらは日本気象協会のサイトです。
http://www.tenki.jp/suppl/m_yamamoto/2015/04/18/3081.html
災害時、すぐ避難が必要な場合でも、大丈夫だ、と思い込んでしまうことがあります。

私は病気持ちですが、自分がすごく悪くなるとは思っていませんもの、
そんなものです。
でも、病院にはちゃんと行ってます。

ここで、病気になったお医者さんのブログを紹介します。
やはり「なんで自分がこんなことに」とか、
「この後どうなるのだろう」とか「原因は何だったんだろう」と思ったそうです。
http://dobashin.exblog.jp/i50/1/
それから、私たちのように、まずネットで自分の病気を調べたそうです。
この先生も入院してから正常性バイアスが働いたといいます。
この正常性バイアスについて、先生はこう言っています。
「深刻な病気で今後予測困難な人には、ある種の福音として働くのかもしれない」
(福音・・神の祝福の知らせ)
一番下の3をクリックすると、過去の記事から時系列で読めます。

このブログでは、哲学書の話が書かれていたりするのですが、
理系の人がスピリチュアルなことを考える、
というのが不思議な感じがします。
前にジョブズさんの話も書きましたが、彼もちょっと病気の捉え方が変わっていました。
彼は自分に不思議な力があるように感じていたらしい、と自伝の著者は言っています。
ファンタジーが大好きな私には、不自由な体と自由な精神、
というのは無理なく理解できます。

2015年9月9日水曜日

患者学ってなんだ

実はそういう学問を教えている大学はないそうです。
ですから、通称のようなものでしょう。
患者の声を医療に生かす、ということです。
こちらには、田中先生の患者学の講演が書かれたサイトがあります。
http://www.ritsumeihuman.com/hsrc/resource/07/open_research07_059-088.pdf

田中先生は、白血病の患者の会を自ら立ち上げた方です。
その当時は、医者が患者の会を主催するというのに抵抗があったようで、
誤解を招かないために、公的な団体ということでNPOとしたそうです。

田中先生はアメリカに留学した時に、日本の患者さんと
メールで無料相談をはじめたそうです。
400人7000通をやり取りしたと言います。
メールの内容は、診療についてのセカンドオピニオンは1割程度で、
ほとんどが患者会のことや単なるおしゃべりだったそうです。
しかし患者さんにとっては頼もしいおしゃべり相手だったことでしょう。
これが田中先生の患者会の活動だった、と言います。
なんか面白い先生ですね。

患者会のはじめは、先生と患者の大学生2人だったそうです。
(彼はその後医学部に入ったそうです)
で、「何からはじめようか」と話した結果。
「集まって、ご飯でも食べて、少し話したらいいんじゃないか」ということになったそうです。
もともと白血病は入院期間が半年や1年と長いので、
病室でみんな仲良くなってしまうのだそうです。
それでこの患者会には会員名簿すらないそうです。

田中先生は、患者さんとよく「なんで死にたくないんだろう」と話し合うそうです。
病院で働いている人にはわからないのだそうです。
患者さんたちの気持ちの中には「忘れられたくない」
という思いがあるのではないか、と言います。
他にも、家族が心配とかいろいろあるそうですが・・・

また、患者さんは、思いを溜め込んでいることが多い、と言います。
言いたいことを先生に言えないのです。
看護婦さんは、自分には言ってくれますよ、というそうですが、
やっぱり言えてはいないそうです。
それで帰りに受付でぶちまけてしまったりするそうです。
これをどの医師にでも言えるようにしたい、と先生は言います。

患者会の重要なところは、患者の中から作り出したことばを伝える、
ということなのだそうです。
そうじゃないと、本当の気持ちが伝わらないのです。
こうでしょ、と言われて、そうですね、と言っていては何も伝わらない。
アンケートに丸をするだけでは足りないのです。
アンケートには、向こうが決めた言葉しか書かれていないのですから。

田中先生はこうも言っています。
「研究者の人が、患者さんの中にワイ ワイ入って、
何も目的を持たずに入って一緒に遊んでいると、
「あれ? 先生たちが言っていることと、患者さんたち言っていること違いますね」
とい うことで、
「そうなんだよ、理解してもらえないんだよ」
というところから 始まるのではないかというふうに思います」

ここを読んで思ったのですが、前回紹介した患者さんのブログには
たくさんのコメントが書かれていました。
みんな、ある医師に宛てたものなのですが、
その先生は患者学に興味がある、と書いていました。
きっとその先生は上に書いたような気持ちだったのだろう、と思います。
「ねえ先生、一緒に患者会やろうよ」
という人がいたら面白かったのに、と思います。
(上に貼ったサイトを読んでいただければわかります)
この先生が田中先生みたいに、変わった人かどうかはわかりませんが。

アメリカのNTMのサイトには「医師と信頼関係をもつことがこの病気には重要です」
と書かれています。
田中先生は私の行っている病院にいたようです、
なんかすごく親近感をもってしまいました。

うちの子は近所の絵画教室に通っていたのですが、
ここの先生が変わっていて、自分でも変人だと言っていました。
池田先生というのですが「先生と呼ぶな、池田と呼べ」と言うのです。
その時は、ホントに変人だな、としか思わなかったのですが、
今思うと「先生」と呼ぶと、それだけで、生徒と距離ができてしまう、ということを
この人は知っていたのだと思いました。
本当に人気のある、みんなに愛されている先生でした。
今では6~7人の生徒が、武蔵野美術大学で教師をしているそうです。
今でも銀座の個展には毎年遊びに行っています。

2015年9月7日月曜日

TOBYOってなんだ 

いろいろな病気の闘病記が共有できるサービスです。
http://www.tobyo.jp/
TOBYOは、闘病、って読むんだね、なんだろう、と思いました。

紹介だけはしますが、先日も書いたように、
重い病気の患者さんのブログを読むと、
気分がめいる方は、閲覧禁止です。
自己責任でお読みになってください。

ほかの患者さんの経過をどうしても知りたい、という方には興味深いサイトだと思います。

非結核性抗酸菌症もありました。
http://www.tobyo.jp/reference/1-2-1-0.php?Regist=1&keyword=%E9%9D%9E%E7%B5%90%E6%A0%B8%E6%80%A7%E6%8A%97%E9%85%B8%E8%8F%8C%E7%97%87&x=35&y=12

利用には会員登録が必要のようです。
サイトの初めての方へ、という所をクリックすれば、登録できるようです。
登録しなくても、闘病ブログは読めるようです。
ご自分のブログを参加させることもできるようです。
私は参加していません。

最近見つけた非結核性抗酸菌症のブログを書いていらっしゃる方が、
非結核性抗酸菌症の市民講座があった、という話を
書いていらっしゃいました。
今年の3月にあったようで、このブログ主様は大変興奮してそのお話を書いています。
http://ameblo.jp/k3maman/theme-10049303457.html
こちらからは、ブログのコメントか読めます。
http://ameblo.jp/k3maman/entry-12003558773.html
こちらで病院の先生が、患者学、という面白いことを書いているので、
次回はこれを書きたいと思います。

こちらはその講座のチラシです。
http://www.keioishikai.jp/contents/03shimin/vol26/kouza26.html
内容は・・・1.どんな病気なのか
       2、薬と副作用  
       3、患者さんの生活の質について
こちらの講座の資料です。
http://www.slideshare.net/hounamugun/ss-47696952
このような機会に遭遇できた方は運がいいですね。

2015年9月6日日曜日

薬を飲みたくない 

私もできれば薬は飲みたくないです。

しかし、薬飲みたくない、という患者に、
納得するまで時間をかけられる先生も少ないでしょう。
先生が絶対飲んだ方がいい、と思っても、
一生懸命説得する先生もいないでしょう。
それは後で「だって先生が・・」と言うような患者がいることが、原因だと思います。
それで大きい病院では、薬を飲むことを患者が同意した、
ということを確認して、パソコンの「同意」をクリックするようになっています。

医院の先生は、状態をみて、しばらく薬を飲んだり、やめたりする人は多い、
と言っていました。
8年も継続して飲んでいる人もいるそうです

SNSのmixiには「最近は元気だからずっと病院に行っていません」という人がいました。
私個人として、経過観察はした方がいいのではないか?と思います。
医院の先生は、初めて病院に来て、肺が真っ白の人がいた、と言っていました。
肺が真っ白って・・・そんなになるまで普通に生活できたんですね。

またmixiには「薬や検査はかえって具合を悪くするようだ」
という書き込みがありますが、
こういうのに感化されてしまう人がいたら、これは困ったことです。
最近週刊誌で、がん治療はしないほうがいい、という近藤医師(超有名な人)と、
普通の医師が対決対談をして話題になっていました。
近藤医師は「抗がん剤はきかない」「手術は命を縮めるだけ」「検査も不要」といいます。
近藤医師はいくつものベストセラー本を出しています。
テレビにも出演、慶應大学の医師だったということで社会的に信用されているようです。
(それで大学への批判も高まっているようです)
このような話を信じて、治療を拒否する患者さんに苦労する医師のコメントです。
https://www.m3.com/open/iryoIshin/article/332204/

治療を拒否するのは、頭の悪い人なのか、いいえ違います。
世界的な天才、スティーブ・ジョブズさんでさえ、
今なら治せると言われた初期の治療を拒み、
家族の説得も聞かずに、野菜しか食べない食事療法をしたり、
スピリチュアリスト(霊能者)に会いに行ったり、したようです。
やっと治療を受けようとしたのが9ヶ月後、
すでに手遅れだったようです。
そして彼の自伝本の著者は、後悔しているようだった、と言っています。

私のブログなので、こんなことも書けますが、
SNSにこんなこと書いたら、喧嘩を売ることになりますね。
私たちは、いろいろな情報を自分で処理しなくてはいけません。
先日紹介した患者の会の代表は、こう言っていました。
「情報を整理できない患者にとっては、沢山の情報は害になることもある」
しかし、ジョブズさんはアマタの情報を処理して新しいものを作る天才だったはず・・・
そんな天才でさえ、いざとなると、
なにか非科学的なものや、奇跡さえも信じてしまうのです。
彼が生きていたら、がん患者サポートに画期的な何かを作ってくれたのでは、
と惜しまれます。

2015年9月4日金曜日

副作用で投薬拒否 

非結核性抗酸菌症の薬の副作用については、
私もいくつか書いてきましたが、が!です。

副作用の書き込みにおびえて、薬を拒否する人がいる、
というのを最近読んで、私も少なからず責任を感じています。
先生は、副作用よりあなたの症状の方が怖い、とは言いませんよね。
どんな薬にも少なからず必ず副作用はあります。
薬局で手軽に買える市販薬でさえ、死亡例があるほどです。
http://healthpress.jp/2015/02/524.html

こちらは厚生労働省のファイルです。
http://www1.mhlw.go.jp/kinkyu/iyaku_j/iyaku_j/anzenseijyouhou/293-1.pdf
5年間で風邪薬、頭痛薬、などの市販薬の副作用で24人も亡くなっています。
報告されるような重い副作用は、市販薬全体では1220件。
風邪薬が一番多く404件、解熱鎮痛剤243件、
漢方薬でさえ132例も(漢方安全神話ってありますが、実際は違います)
民放では風邪薬のCMががんがん流れていますので、
このような話は放送されないでしょう。
NHKには、風邪薬の副作用で障害の残った人が出ていましたが、
何気なく飲んだ薬で、こんなことになるなんて、と言っていました。

副作用は、スティーブンス・ジョンソン症候群、間質性肺疾患、劇症肝炎などです。

報告するということは、病院にかかるほどの副作用、ということです。
市販薬で肝機能障害がおこっても、自覚症状がないために、
ほとんどの場合、病院にくる時点ですでに治療の手立てがないほど悪化しているそうです。
これ怖い。
病院で投薬をうけていれば、血液検査をするので、
早い段階で肝臓の異変には気がつくことができます。
この場合なら、肝臓は強い臓器なので、薬をやめれば回復するそうです。
自分で市販薬を買っている場合は、先生に報告しましょう。

間質性肺炎は、普通の肺炎とは違いとても危険な肺炎です。
これは漢方薬「小柴胡湯」でもみられます。
http://www.mhlw.go.jp/topics/2006/11/dl/tp1122-1b01.pdf
この厚生労働省のファイルに詳しく書かれています。

私も咳が止まらない時、漢方はどうでしょうか、と先生に聞いた時に、
漢方でも肝臓悪くするよ、と言われました。
漢方なら副作用はない、と思う人は多いのかな、と思いました。

糖尿病でインシュリン注射は、今までは最後の手段でした。
私の父がそうでした「もう自分でインシュリンが出せないから注射する」と言っていました。
しかし、最近は、すぐにインシュリン治療を始めると治る、と言われています。
http://www9.nhk.or.jp/gatten/archives/P20111005.html
(どんな場合でも必ず、ということではありません)
インシュリンを自然に分泌する細胞が、
ダメになってからインシュリンを注射しても治らないので、
この細胞が残っているうちに、早めにインシュリンの注射すれば、
今まで治らなかった病気が、治るというのです。
NTMの薬は、どの程度の症状で飲むと一番効果があるのかはわかっていません。
こういう風に、タイミングを変えるだけで効果が違う、ということもあるのですね。

私は最近、いたずらに怖がらせてはいけないな、と思うのです。
薬の副作用が出る人もいるのだけれど、
全く出ない人もいるのです。
病気というものは、お亡くなりになる人もいるのですが、この病気では、
元気でなんともない人もいて、その人の症状が重くなるとは限らないのです。
中には自然に治ってしまう人もいるし、病気になって40年、という患者さんもいるそうです。
薬を飲んで治らなくても、悪化を止めることができているのかもしれません。
もちろん薬で治る人もいます。
症状の重い患者さんの情報だけが注目されるのは
困ったことだ、と思います。

2015年9月2日水曜日

たばこ18才合法に反対します。

呼吸器疾患の患者です。
タバコは毒ガス、年が若いほど脳は中毒になりやすいのです。
こんな法律絶対反対、やめてください!!

吸い始めるのが若いほど、健康を害する確率が高くなります。
ヘビースモーカーになる確率も高くなります。
過酷な病気になって死ぬ確率が高くなります。

タバコでなる病気、間質性肺炎、余命5年。
COPD診断から10年で半数が死亡する。
バージャー病、手足切断。
咳が止まらないってどんなに苦しいかわかりますか?

初音ミクの「蒟蒻ゼリーを食べると死にます」若い人に人気のある歌です。
https://www.youtube.com/watch?v=N27a95NRtaI
この歌では「タバコを吸うと肺がんになって死にます」
と歌われています

うちの子供が、このニュースをきいて、この歌と同じだ、と言っていました。
初音ミクは若者に大人気のボーカロイド(歌手)です。
9月23日、ミュージックステーションに出演します、この歌は歌わないでしょうが。
たぶん、この子が歌う時だけ、すごい視聴率になるのだと思います。
私はいつ紅白に出るのかな、と楽しみにしています。

2015年9月1日火曜日

患者の会 

非結核性抗酸菌症の患者の会はないのでしょうか。
mixiというSNSには、患者さんが交流する場があるようです。
こういう場をコミュニティーというそうです。
http://mixi.jp/view_community.pl?id=2004294
会員にならなくても、ざっとは読めるようですが、コメントを書いたり参加するには、
入会が必要です。
私はこれはおすすめはしません。

前回のブログで紹介したメドピアを作った医師のブログでは、
海外の患者の会が紹介されていました。
ALSという病気の患者の会、「Patients like me」です。
https://www.patientslikeme.com/
「Live better together」一緒により良く生きましょう、と書かれています。
メンバーは35万人!?
英語なら世界中から参加できますからね。

このサイトが作られたきっかけです。
兄弟がALSという難病になり、彼を助けるために、世界中から情報を集めたい、
と願った兄弟が作ったコミュニティーです。
そして患者が自分たちで、健康データーの共有を組織化していったのです。
これはもはや、会社ですね。

患者の生活をよりよくするために、企業などに、このデーターを提供したり、
生活に必要な製品の開発に協力したりもしているそうです。
そして医師や薬品会社などとも連携して、
新しい治療法の開発のために活動しています。
なんと、FDAとも協力関係にあり、薬の副作用情報の提供もしています。
患者は会員になると、薬やサプリなどの情報にアクセスできます。
同じような症状の患者と意見の交換ができます。
また研究者も参加でき、研究の参加者を募ることもできます。
大成功した患者の会と言えるでしょう。
これだけの活動があって、やっと少しづつ治療が進歩していくのです。

こちらの患者の会は「悲嘆にくれている患者や家族に、最新の医療情報を
提供することで、生きるための勇気と希望を与えたい」と設立されました。
http://medg.jp/mt/?p=241
薬があるのに、薬が使えない病気なんて、つらすぎます。
この薬が一日でも早くみんなが使えるように活動しているそうです。
患者の会は、難病であればあるほど、心の支えになっているようです。

日本の患者の会では、発起人がひとりでがんばっている、
企業から寄付はうけない、というスタイルが多いといいます。
自民党のように腐ってもいけないけど、共産党みたいに頑固になる必要はないのでは、
とも思いますが。
さらに「政治的な活動はしない」というスタンスの所もあるようです。

メドピアを作った医師は次のように言っています。
「同じ病気を持っている患者さんにとって、周囲の患者さんがどのような症状を実感し、
 どのような治療をうけ、どのような効果を得ているのか、それを知ることは、
 切実な思いであることでしょう」
ほとんどの病気は、だいたい同じような症状を呈していくものですから、
このようなことは、どの病気にもあてはまると思います。

同じ肺の病気でも、間質性肺炎は、余命5年と言われることが多く、
肺繊維症なら、2~3年とも。
COPDは診断されて10年以内に50%の人が命を落とすと言われています。
多くの人がこのような経過をたどると、どのサイトにも書かれています。
しかし、いつも書いていますが、NTMに関しては、
菌によっても進行状況はさまざまですし、
(韓国にはあっという間に死んでしまう菌がありますが、日本にはありません)
タバコが原因であればその症状はまた違ってきます。
NTMでは、他の患者さんの状況が、必ずしも自分にあてはまるとは限りません。
重い症状の患者さんの話を聞いて、落ち込む必要はないのです。

はじめに書いたmixiですが、おすすめしない理由は、
患者の会ではありませんから、無責任なおしゃべり会です。
治療はひとりの医師に診てもらう、というのがこの病気の基本です。
でも、みんなで、この治療がいい、と盛り上がれば、やりたくなりますよね。
私は信じやすいし、絶対やりたくなってしまいます。
宗教なども、友人同士の会話形式で勧誘されると、入会してしまう人も多くなります。
「ほんと?」「ほんとだよ、すごくいいいよ」「じゃやあ私もやる」「私もいいと思うんだ」・・・・・
話がどんどん進むと引き込まれてしまいます。
それに掲示板やチャットはネット依存になりやすいです。
なので私はやりません。
ネット初心者の方は手を出さないほうがいい領域、と子どもが言います。

次回は日本で、あるがん患者の会の代表をしていた人の話を書きます。
患者の会というものは、とてもすごいものなのです。
国をも動かしてしまうほど。

関連記事:非結核性抗酸菌症、韓国のサイトがわかりやすい
http://unyunenemama.blogspot.jp/2014/01/blog-post_26.html

2015年8月30日日曜日

困った患者 

学校で先生を脅かすような親を、モンスターペアレンツ、略してモンペ
というのは一時流行しましたが、
ここでは、モンスターペイシェントというのが問題になっています。
patient(ペイシェント)は患者です。

こちらのサイト、メドピア、はテレビでも紹介された医師コミュニティーサイト。
https://medpeer.co.jp/press/?p=2148
困った患者の言動
 1位  スタッフへの暴力、暴言
 2位  自己都合で治療を中断する
 3位  処方した薬を正しく使用しない
 4位  無理な要求をする
ここでは、医師の6割が患者に暴言を吐かれ、2割が暴力をうけたと答えているそうです。
私が行っている大きい病院には、どこにでも
「暴力は警察に連絡します」という
小さな張り紙がしてあります。
デザインされた、ちょっとかわいい絵が描いてあるのですが、
診察室以外のどこにでも貼ってあります。
以前からこの張り紙を見るたびに、あれっと思っていたのですが、
深刻な病状の患者さんが多いので、こういうことが、あるのかもしれません。

ほかにも「お医者さんが健康のために積極的に食べているものは」とか、
「良い病院の見分け方」
「延命治療を希望しますか」というアンケート結果が書かれています。
先生でも延命治療を希望する、という人が少なからずいる、
というのは驚きました。

このサイトを運営しているのは医師で、
「一人の医師の疑問は、多くの医師の疑問かもしれない」
というのがコンセプトです。

私の父は、糖尿病から人口透析になったのですが、
本当に困った患者でした。
全く医師のいう事をきかずに、食事療法もせず、好きなだけ水を飲んだりしていたので、
病院を「クビ」になりました。
クビになった理由は、ちゃんと治療してないので、いつ他の患者さんの前で、
大変なことになるかもしれないから、と言われました。
他の患者さんは、ちゃんと治療をしていれば大丈夫と聞いているのに、
どうして、と不安にさせてしまいますよね。

部屋には、飲まなかった薬が大きい袋にいくつもありました。
悪化の全てが自業自得でした。
それでも受け入れてくれる病院があったのですが、
歩いて通える病院から、乗り換えの不便な1時間近くかかる病院になりました。
ここは父が自分で探したのではないので、クビになった病院が紹介してくれたようでした。

後で思ったことは、クビにした病院は、通いで透析をする施設だったので、
ちゃんと治療をしない父の余命が短いと判断した先生が、
入院から看取りまでしてくれる病院を探してくれたのではないか、ということです。
「クビ」なんてひどい感じですが、それでもちゃんと患者のことを考えてのこと
だったのではないかと思うのです。
そんな患者なので、肺に水が溜まったりして、救急で病院で診てもらうこともありました。
その時に搬送された大学病院では「次はうちで診ることはできません」と怒られました。
親族からみても、本当に困った、ひどい患者でした。
こんな最悪の患者を最期まで診てくれた病院の先生は
本当に親切な方だと感謝しています(涙)

関連記事:傲慢(ごうまん)な客・・暴言に困っているのはサービス業も同じです
http://unyunenemama.blogspot.jp/2015/08/blog-post_21.html

2015年8月28日金曜日

筋肉注射って 

筋肉注射は痛いらしいです。
非結核性抗酸菌症(NTM)の薬、ストレプトマイシンは筋肉に注射するらしいんですが、
私はまだしたことがありません。
子宮頸がんワクチンが筋肉注射で、痛みのあまり気絶する女性が出た、と
ニュースで言っていましたが、
そのことについて、女性専門のクリニックでは次のように言っています。
http://www.vivalita.com/04/04hpv/post_111.html
痛みによる、迷走神経反応、というものがあるそうです。
これは、自律神経のバランスが崩れ、血圧が下がり気絶するというもの。
採血で気分が悪くなるのは、貧血ではなくこれなのだといいます。

このワクチンについては、海外の副作用を右のラベル「子宮頸がんワクチン」に書きました。

ストレプトマイシンの薬の説明には、筋肉注射をする、と書かれています。
http://www.meiji-seika-pharma.co.jp/pressrelease/2014/detail/140221_01.html
ここを読んで今はじめて知ったのですが、
この薬がNTMに承認されたのって、2014年2月だったの?
それまでは、結核、ペスト、野兎病、ワイル病などに限られていました。
用途を承認してもらえないと、薬が日本にあっても、使えません。
2014年にはじめて適応症として非結核性抗酸菌症、と書き加えられたのでした。
私は英語のサイトで、この薬が飲み薬と併用で効果がある、という記事は
読んだことがありました。
それまでは日本では使えなかっのですね、いやはや。

私は2012年9月から薬を飲んでいたので、なんで注射しないのかな、効くのに、
と思っていたのですが・・・使えなかったようです。
海外では初めの数週間に注射すると効果的と書いてあるので、
海外ではとっくに標準の治療になっていました。

話がそれてしまった・・・筋肉注射の話でした。
NTMの患者さんのブログを読ませていただいたら、この注射をしている人が
いました、やはり痛いそうです。

それで、先日も紹介した病院の先生のブログに、こんな記事がありました。
「筋肉注射はやめましょう」というのです。
http://kekimura.blog.so-net.ne.jp/2014-10-26#comments
やめていいの?
なんだかやめても問題ない、というお話です。
それどころか、ショック状態になることでの不利益が大きく、
筋注はできるだけ避けるべきだ、とも言われているそうです。
それなのに、なぜ筋注がなくならないのか、には
医師が筋注をしたことがなくって、この痛さがわからないから、と書いています。
やれやれです。
この先生はAKBのファンらしくって、医学の説明をするのに、
たとえばAKBの○○ちゃんが・・・・という書き方をしていたりして、
ほんとに面白いんです。
筋肉注射、したくないです。

2015年8月26日水曜日

ネットで病気の相談

前回の続きです。
「大丈夫でしょうか?」と聞く人には、病状の詳細を聞きたい人と、
ただ単に「大丈夫だよ」と言ってもらいたい人がいるのでは、と思います。
しかしどっちなのかは、わかりませんよね。
ブログを書いている病院の先生は「個別の相談には答えられません」
と書いている人がほとんどです。
その理由をハッキリと書いているサイトがありました。
http://tnagao.sblo.jp/article/66747653.html
なんだか考古学を彷彿とさせるデザインですが、呼吸器内科医のサイトです。

その理由です
「患者さんの全てを理解して行わなければ、責任のある回答はできません。
 コメント欄の限られた情報のみから、思い込み、推測を含めて、第三者が
 今の診療に対して意見を述べることは、
 現在の主治医、また患者さんに対しても、失礼かつ無責任な行為であると考えます」
また、そもそも日本では直接診察しないといけない決まりです、
とも書いてあります。

このサイトは医師向けのサイトだそうです。
生々しい画像もあるそうですが、これを見た一般の人が、
「不快な画像だ」とクレームをつけてきたそうです。
おばかさんには困ったものです。
それでいろいろな注意書きが書かれることになったようです。
先生ご苦労様。
気になる方は注意事項を確認の上、読んでみてください。

NTMについての記事は6個、ここから読めます。
http://tnagao.sblo.jp/category/1213809-1.html
ここにはなんと「自然治癒もある」と書いてあります、Oh, my god!
個人個人で全く症状も経過も違う、と書かれているサイトは信用していいサイトです。
どんな病気でも、先生がびっくりするような患者さんはいますが、
COPDなどは、だいたい経過は確定しています。
しかしNTMについては、ほとんど予測ができないようです。
それを、この病気はこれくらいの期間で、このようになります、
とはっきり書いてあるサイトは、古いサイトだと思っていいと私は思っています。

日本でもネットで健康相談というのがありますが、
たいていは「医師に相談してください」と書いてあります。
ネットで医師に医療相談ができるのは、カナダやオーストラリアなどで、
これらの国は、国土が広大なこともあり、
(私が見た番組では病院まで車で5時間と言ってました)
これら遠隔医療の制度が法律的にも、制度的にも整っています。
遠くの医師とネットで話をしながら、看護士に医療行為をしてもらえます。

カンボジアには、専門医がほとんどいないので、
(ポルポトが国中の医師を虐殺してしまい、医師を育てる医師が少ないから)
医師が、ネットで海外の専門医と患者の症状について相談する、
という番組をテレビで見ました。
海外の医師はボランティアです。
カンボジアではどんなささいな病気でも
「病気になったら死ぬ」というのが国民の常識だそうです。
これは究極、極論です、この話を聞いても、日本がいい国だなんて思わないぞ。
(テレビでは「日本っていい国だな」と思わせるような番組が多いとネットに書かれていました、
 私もそう思います、でも実際は日本より優れた医療制度の国は沢山あります)

日本は超高齢化で、特に呼吸器の患者さんは増える一方です。
すでに糖尿病は大きい病院で診るというのをやめて、
風邪のように、近所のクリニックで治療する病気、
という方向に向かうようですね。
(私の行っている大きい病院では、糖尿病の科は大幅縮小だそうです)
だったら、海外のように、もっと気軽にネットで病気の相談ができる体制を
1日も早く作ってほしい、と思いますが、日本だし、厚労省だし・・・

あ、上でブログを紹介した先生もAKBみたいなアイドルのファンだ。
先日紹介した先生のブログも、アイドルの画像貼りまくりでしたよね。