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2015年8月26日水曜日

ネットで病気の相談

前回の続きです。
「大丈夫でしょうか?」と聞く人には、病状の詳細を聞きたい人と、
ただ単に「大丈夫だよ」と言ってもらいたい人がいるのでは、と思います。
しかしどっちなのかは、わかりませんよね。
ブログを書いている病院の先生は「個別の相談には答えられません」
と書いている人がほとんどです。
その理由をハッキリと書いているサイトがありました。
http://tnagao.sblo.jp/article/66747653.html
なんだか考古学を彷彿とさせるデザインですが、呼吸器内科医のサイトです。

その理由です
「患者さんの全てを理解して行わなければ、責任のある回答はできません。
 コメント欄の限られた情報のみから、思い込み、推測を含めて、第三者が
 今の診療に対して意見を述べることは、
 現在の主治医、また患者さんに対しても、失礼かつ無責任な行為であると考えます」
また、そもそも日本では直接診察しないといけない決まりです、
とも書いてあります。

このサイトは医師向けのサイトだそうです。
生々しい画像もあるそうですが、これを見た一般の人が、
「不快な画像だ」とクレームをつけてきたそうです。
おばかさんには困ったものです。
それでいろいろな注意書きが書かれることになったようです。
先生ご苦労様。
気になる方は注意事項を確認の上、読んでみてください。

NTMについての記事は6個、ここから読めます。
http://tnagao.sblo.jp/category/1213809-1.html
ここにはなんと「自然治癒もある」と書いてあります、Oh, my god!
個人個人で全く症状も経過も違う、と書かれているサイトは信用していいサイトです。
どんな病気でも、先生がびっくりするような患者さんはいますが、
COPDなどは、だいたい経過は確定しています。
しかしNTMについては、ほとんど予測ができないようです。
それを、この病気はこれくらいの期間で、このようになります、
とはっきり書いてあるサイトは、古いサイトだと思っていいと私は思っています。

日本でもネットで健康相談というのがありますが、
たいていは「医師に相談してください」と書いてあります。
ネットで医師に医療相談ができるのは、カナダやオーストラリアなどで、
これらの国は、国土が広大なこともあり、
(私が見た番組では病院まで車で5時間と言ってました)
これら遠隔医療の制度が法律的にも、制度的にも整っています。
遠くの医師とネットで話をしながら、看護士に医療行為をしてもらえます。

カンボジアには、専門医がほとんどいないので、
(ポルポトが国中の医師を虐殺してしまい、医師を育てる医師が少ないから)
医師が、ネットで海外の専門医と患者の症状について相談する、
という番組をテレビで見ました。
海外の医師はボランティアです。
カンボジアではどんなささいな病気でも
「病気になったら死ぬ」というのが国民の常識だそうです。
これは究極、極論です、この話を聞いても、日本がいい国だなんて思わないぞ。
(テレビでは「日本っていい国だな」と思わせるような番組が多いとネットに書かれていました、
 私もそう思います、でも実際は日本より優れた医療制度の国は沢山あります)

日本は超高齢化で、特に呼吸器の患者さんは増える一方です。
すでに糖尿病は大きい病院で診るというのをやめて、
風邪のように、近所のクリニックで治療する病気、
という方向に向かうようですね。
(私の行っている大きい病院では、糖尿病の科は大幅縮小だそうです)
だったら、海外のように、もっと気軽にネットで病気の相談ができる体制を
1日も早く作ってほしい、と思いますが、日本だし、厚労省だし・・・

あ、上でブログを紹介した先生もAKBみたいなアイドルのファンだ。
先日紹介した先生のブログも、アイドルの画像貼りまくりでしたよね。

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