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2015年9月4日金曜日

副作用で投薬拒否 

非結核性抗酸菌症の薬の副作用については、
私もいくつか書いてきましたが、が!です。

副作用の書き込みにおびえて、薬を拒否する人がいる、
というのを最近読んで、私も少なからず責任を感じています。
先生は、副作用よりあなたの症状の方が怖い、とは言いませんよね。
どんな薬にも少なからず必ず副作用はあります。
薬局で手軽に買える市販薬でさえ、死亡例があるほどです。
http://healthpress.jp/2015/02/524.html

こちらは厚生労働省のファイルです。
http://www1.mhlw.go.jp/kinkyu/iyaku_j/iyaku_j/anzenseijyouhou/293-1.pdf
5年間で風邪薬、頭痛薬、などの市販薬の副作用で24人も亡くなっています。
報告されるような重い副作用は、市販薬全体では1220件。
風邪薬が一番多く404件、解熱鎮痛剤243件、
漢方薬でさえ132例も(漢方安全神話ってありますが、実際は違います)
民放では風邪薬のCMががんがん流れていますので、
このような話は放送されないでしょう。
NHKには、風邪薬の副作用で障害の残った人が出ていましたが、
何気なく飲んだ薬で、こんなことになるなんて、と言っていました。

副作用は、スティーブンス・ジョンソン症候群、間質性肺疾患、劇症肝炎などです。

報告するということは、病院にかかるほどの副作用、ということです。
市販薬で肝機能障害がおこっても、自覚症状がないために、
ほとんどの場合、病院にくる時点ですでに治療の手立てがないほど悪化しているそうです。
これ怖い。
病院で投薬をうけていれば、血液検査をするので、
早い段階で肝臓の異変には気がつくことができます。
この場合なら、肝臓は強い臓器なので、薬をやめれば回復するそうです。
自分で市販薬を買っている場合は、先生に報告しましょう。

間質性肺炎は、普通の肺炎とは違いとても危険な肺炎です。
これは漢方薬「小柴胡湯」でもみられます。
http://www.mhlw.go.jp/topics/2006/11/dl/tp1122-1b01.pdf
この厚生労働省のファイルに詳しく書かれています。

私も咳が止まらない時、漢方はどうでしょうか、と先生に聞いた時に、
漢方でも肝臓悪くするよ、と言われました。
漢方なら副作用はない、と思う人は多いのかな、と思いました。

糖尿病でインシュリン注射は、今までは最後の手段でした。
私の父がそうでした「もう自分でインシュリンが出せないから注射する」と言っていました。
しかし、最近は、すぐにインシュリン治療を始めると治る、と言われています。
http://www9.nhk.or.jp/gatten/archives/P20111005.html
(どんな場合でも必ず、ということではありません)
インシュリンを自然に分泌する細胞が、
ダメになってからインシュリンを注射しても治らないので、
この細胞が残っているうちに、早めにインシュリンの注射すれば、
今まで治らなかった病気が、治るというのです。
NTMの薬は、どの程度の症状で飲むと一番効果があるのかはわかっていません。
こういう風に、タイミングを変えるだけで効果が違う、ということもあるのですね。

私は最近、いたずらに怖がらせてはいけないな、と思うのです。
薬の副作用が出る人もいるのだけれど、
全く出ない人もいるのです。
病気というものは、お亡くなりになる人もいるのですが、この病気では、
元気でなんともない人もいて、その人の症状が重くなるとは限らないのです。
中には自然に治ってしまう人もいるし、病気になって40年、という患者さんもいるそうです。
薬を飲んで治らなくても、悪化を止めることができているのかもしれません。
もちろん薬で治る人もいます。
症状の重い患者さんの情報だけが注目されるのは
困ったことだ、と思います。

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