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2016年4月4日月曜日

ストレスは悪くない

昨日見たテレビにケリー・マクゴニガルと言うスタンフォード大学で
人気の先生が出ていました。
ストレスは万病の元、健康を害するもの、と言われてきましたが、
この先生は「ストレスが有害だと思っているから病気になる」
と言います。
事実、3000人を8年間研究した結果では
ストレスが健康によくない、と思っている人の死亡リスクは43%高くなったそうです。
http://40exchange.com/kellymcgonigal-857
ここにはこの先生の略歴なども書かれています。

しかし、この番組では、テストの時にストレスを感じてどきどきした人の方が
テストの成績が良かったという結果もあると言います。
ストレスでどきどきするのは、
心の不安定を体がサポートしようとしておきるものなのだそうです。

それを、体がピンチに備えて体に活力を与えている、
と考えたらいいのではないか、と言います。

ストレスを有害と考えると、この体の作用を抑えよう、抑えようとして
病気になってしまう、と言います。

ストレスが良いとされるもうひとつの理由は、
ストレスを感じると出るホルモン、オキシトシンの作用です。
ストレスを感じると、まずコルチゾールという物質が分泌されます。
コルチゾールは普段は炎症を抑える働きもある物資なのですが、
これがストレスで増加しすぎると、免疫機能や自律神経の働きを低下させて
病気にかかりやすくしてしまいます。
ですから体は、コルチゾールが出ると、これを中和しようとしてオキシトシンを
分泌して体を守ろうとします。

オキシトシンについて詳しくはこちらに医師の解説があります。
https://j-depo.com/news/oxytocin-1852.html
このサイトにも書かれていますし、ケリー先生も言っていることが、
ボランティアが寿命を延ばす、ということです。
オキシトシンを増やす方法として、ボランティアをするといい、というのです。
それは、人は他人に共感することで、オキシトシンを放出するからです。
助けを必要とする人のことを考え、彼らに同情を寄せるだけで、
オキシトシンの濃度は高まります。

これは私たち日本人には馴染みの仏教思想でもあります。
仏教を勉強した欧米の心理学者は、仏教の教えが、
慢性腰痛、心理的苦痛、怒りの感情が和らぐとこを報告しています。
心身の健康のために、仏教の教えである人への思いやりの心や、
他の人との健全な人間関係が必要である、と西洋から教わっているのです。
他人を思いやることが、自分の幸せにつながる、ということです。
しかし、私が仕事に行く先には、他人を思いやるような人は皆無です。
健康番組なら、テレビで、ここまで伝えて欲しかったですね。
テレビではただ、ボランティア活動がいい、とだけ言っていました。

ストレスを解消する方法というのはたくさん書かれていますが、
こちらには「6分の読書でストレス解消」という研究が書かれています。
http://affectme.sub.jp/6%E5%88%86%E3%81%AE%E8%AA%AD%E6%9B%B8%E3%81%A7%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%AC%E3%82%B9%E3%82%92%E6%80%A5%E6%BF%80%E3%81%AB%E6%B8%9B%E3%82%89%E3%81%9B%E3%82%8B%EF%BC%81%E3%82%B5%E3%82%BB%E3%83%83%E3%82%AF-810.html
次に効果があったのは音楽で、その次はコーヒーだそうです。

余談ですが、チョコレートメーカーが、チョコの健康効果を本気で研究しているらしいです
面白いので、よろしければ、読んでみてください。
http://www.meiji.co.jp/chocohealthlife/news/research_final.html
健康効果を具体的に証明できても、体にいい、という広告は具体的にはできないようですし、
トクホなんてありふてれいるので、明治もがんばっていますね。

1 件のコメント:

山田拓磨 さんのコメント...

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