Translate

2017年2月25日土曜日

H7N9インフルエンザの症状

中国の鳥インフルエンザのニュースに背筋がぞっとしました。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170221/k10010884201000.html
鳥インフルエンザですので、まだ鳥からの感染に限定、
ということになっています。しかし最近の患者数は918人。
そのうち359人が死亡しています。
強毒性のインフルエンザです。

初めの感染は2013年3月中国から報告されています。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170221/k10010884201000.html

このインフルの潜伏期間は3~7日、最長は10日。
つまり、旅行客などが感染源になるかもしれない、ということ。
さらに、いつ感染したのかよくわからない、ということにもなります。
ウイルスの進化恐るべしです。
そして患者の多くが重症肺炎をおこしている。

入院した患者のうち、97%が肺炎になり、77%が集中治療室へ。
それだけ手厚い治療をしても、27%が死亡した。
16%では急性腎不全もおきている。
肺以外の臓器にも損傷が出るようです。

患者のなかでも、死亡するリスクの高い人は。
高齢者、慢性肺疾患のある人、免疫不全、長期の投薬暦がある。
また治療薬、抗インフル薬オセルタミビル(タミフル)の投与が遅れた患者、
となっています。
標準治療薬はタミフルのようです。
しかしまだデータが不足しているので、治療は試行錯誤が続くものと
みられます。

まだ人から人への感染は確認されていない、ということですが、
感染した家族と一緒にいた家族の感染や、患者の世話をしていた人の感染
などがあったようです。
今のところは、人から安易に人へ感染するようなウイルスの状態ではないし、
タミフルへの耐性も確認されていない、ということです。
しかし今後、変異によって人から人への感染の心配もある、と日本政府も
危惧しています。

H7N9型は、低病原性と言われていて、鳥に対しては重篤な症状を示しませんが、
人に対しては重い症状になるようです。
つまり、ウイルスを運ぶ鳥を生かしながら感染をひろめるように、
ウイルスが進化した、と考えられます。
とても怖ろしいことです。
鳥を殺してしまっては、感染を広められませんから。

世界では数限りない種類のインフルエンザが出没していますが、
http://www.maff.go.jp/j/syouan/douei/tori/##
爆発的感染を起こす種は少ないのです。

ところで、最近日本でも鳥インフルエンザが鶏の間で発生しましたが、
あれはH5N6型でした。
http://www.maff.go.jp/j/syouan/douei/tori/##
韓国の鳥が感染したのもH5N6です。
この型は、人への感受性を持つような変異は今のところみられていないし、
タミフルに耐性を持つような変異も認められていないそうです。
ですから、これは今のところ心配することはないようです。

しかし中国の感染状況は、今後も心配しながらみていこうと思います。

0 件のコメント: