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2017年10月6日金曜日

非結核性抗酸菌症、今後の展望

という記事を発見しました。
https://medicalnote.jp/contents/160414-005-SX
福岡大学病院の先生が書いています。

この中で、現存の3剤での治療ではなく、
副作用の多いリファンピシンではなく、
キノロン系の抗菌薬を加えた3剤での治療が検討されている、
と書かれています。
キノロン系の抗菌薬は、抗生物質ではなく抗菌薬と言われます。
2016年、キノロン系のクラビットが、結核の薬として承認されたそうです。
ということは、クラビットの結核に対する効果が認められている、
ということです。
だったら、非結核性抗酸菌症にも有効だと思われます。
この記事の医師がそのように書いています。
しかし、クラビットの非結核性抗酸菌症に対する保険適応が認められていない
ので、治療に使えない、と書かれています、2016年の記事です。

先日見つけたブログの中で、この病気の患者さんは、
クラリスが使えないので、グレースビットとエリスロシンで治療をしている、
と書いていました。
グレースビットはキノロン系の抗菌薬で、クラビットを改良して
作られています。
先ほどの医師はクラビットは保険適応外と書いていましたが、
その後何か制度が変わったのかもしれません。

グレースビットはクラビットを改良している、と言うことで、
とても抗菌力が強いのが特徴です。
http://medicaladver.com/2013/07/%E3%82%B0%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%93%E3%83%83%E3%83%88%EF%BC%8F%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%83%93%E3%83%83%E3%83%88%E3%81%A8%E3%81%AE%E9%81%95%E3%81%84/
いろいろな細菌に有効で、副作用も少ないとされています。
クラビットはその優秀性から、長年に渡って処方されてきたため、
最近は耐性を示すケースが増えてきました。
改良型のグレースビットは、その点も改良されているので、
クラビットに耐性のある菌でも、効果を発揮します。

こちらの田中先生は、エサンブトールが使えない患者さんには、
グレースビットを投与している、と言っています。
http://cl-tanaka.com/topics/kokyuki/%E9%9D%9E%E5%AE%9A%E5%9E%8B%E6%8A%97%E9%85%B8%E8%8F%8C%E7%97%87.html
この先生のサイトでは、沢山の患者さんが、病気について質問していて、
先生は親切に答えています。
とても長いので、私は全部読めていませんが、最近の質問は3日前です。
このサイトは今でも生きていますね。

実際飲んでいる方、他にもいました。
https://ameblo.jp/asariko0814/entry-12280858762.html
グレースビットはジェネリックがないので、薬価が高いそうです。

昔から気になっていたキノロン系。
何年か前に1年ほど咳をしていた時に、その頑固な咳を止めてくれたのが、
キノロン系の抗菌薬でした。
そして先週、咳がひどくなり、痰がからんで大変だったのですが、
これを直してくれたのもキノロン系の抗菌薬「ジェニナック」です。
私も今度の治療には使ってみたいな。
先生に相談してみよう。

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